内容説明
本書は二階堂トクヨの遺品、とくにトクヨ関係の文書資料が二階堂学園へ正式に移管されたのをきっかけに、トクヨおよびトクヨをめぐる人々における人間の研究のための基礎資料の整備・提供を目的として、ここ10年来、日本女子体育大学紀要に発表してきた「二階堂トクヨ資料の研究」をまとめたものである。まとめるに当たって、トクヨの生涯を通覧する序章を書き下ろし、既発表分を、トクヨの生涯の時系列に沿って配列した上で、全体の統一を図って加除・補正している。
目次
序章 「外になしただ羽根蒲団わが一生」―走りづめの生涯
第1章 歌のわかれ―遺品の中の短冊
第2章 出会い―体操教員トクヨの誕生
第3章 『ロンドン通信』拾遺
第4章 峠路―大正5年連続書簡評釈
第5章 二階堂体操塾―建塾の精神
第6章 臨終の床で
著者等紹介
穴水恒雄[アナミズツネオ]
1932年東京都出身。旧制二高を経て、東京外国語大学、東京大学卒。倫理学専攻。二階堂学園勤務43年。その間9期連続19年間、日本女子体育大学附属図書館長。2001年日本女子体育大学(倫理学)定年退職
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