- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見
内容説明
「よーちゃん、人は死ぬものよ。それはたとえ、どんなに綺麗なお姫様であっても例外ではない。そして死んだ者は、もう何も語ることはないのよ」しずるさんが静かにそう語るとき、どんなに不思議な事件でも、それはもう解決している―でも彼女がほんとうに知りたいことは何なのか、私なんかにはよくわからなくて…白い病室の中で少女たちが話し合うのは惨たらしい四つの殺人事件の話です。それらはとても変わった事件で、被害者はなんだか、お伽噺の姫君のような有様なのでした。白雪姫に人魚姫、眠り姫にかぐや姫みたいな奇妙な死者たち―物言わぬその人たちの代わりのように、少女たちは大いに語ります。ねじれた謎を解くために、そして言葉にならなかった出来事をもう一度、はっきりと語り直すために。奇抜で不思議で突拍子もない、ちょっと意地悪なしずるさんの推理は、今回も容赦ありません―。上遠野浩平が描く、安楽椅子探偵ミステリー、第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
8
今回もまた一風変わった上遠野さんのミステリィになりますね。相変わらずしずるさんとよーちゃんの絡みがいい。もはやこれだけが楽しみになっている気がしないでもないのだけれど…。しかしながら、これをもってしずるさんシリーズは長い沈黙に入るわけで…。騎士は恋情の血を流すが出た時は嬉しかったなぁ~とか思いながら読んだ。「月」とか「イマジネーション」とか聞くと「水乃星透子」を思い出すんだけど、関係あるんだろうかとか考えつつ…。2014/12/31
イワハシ
5
安楽椅子探偵ものの連作短編集3冊目。完結しているわけではないが続きは出ていない様子。ライトノベルは周辺描写が少ないので、読後感が薄いのかもしれないな、とふと思った2023/01/14
なつのおすすめあにめ
3
ブギポからリ◯ットがイラストにもなって登場しているのです、きたぜクロスオーバー。お伽話のお姫様と、事件の被害者をリンクさせているので、深みが増した印象。2020/05/13
卯月
3
再読。シリーズ3作目、『白雪姫』『人魚姫』『眠り姫』『赫夜姫』の四篇。2006年刊で現時点での文庫最新刊。しずるさんによる白雪姫の解釈が面白い。ブギーポップシリーズの雨宮世津子を、椋本夏夜さんの美麗イラストで見られるのもお得。BP未読だと、彼女の立場や意図が意味不明かもしれないが。しずるさんとよーちゃんの絆は一歩深まって、二人の物語としてはこれで終わりでも納得できるが、チクタの行方が気になるので続巻出して! 『騎士は恋情の血を流す』は前日譚(“鬼面の騎士”事件)だし。2012/10/12
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
3
今回は白雪姫人魚姫といろいろ登場したけど、一番気に入ったのは統和機構が登場する事。ブギーポップも登場する日が来る事を祈る。2010/06/12
-
- 電子書籍
- 【分冊版】ひみつの相関図ノート わたし…
-
- 電子書籍
- ゲーミング英語フレーズ
-
- 電子書籍
- 実録プロ熟女 14
-
- 電子書籍
- 大家族ごはん物語(分冊版) 【第6話】…
-
- 電子書籍
- 実話コレクション 忌怪談 竹書房怪談文庫