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内容説明
心地よく揺れる、列車のリズム。常緑樹のカーテンが途切れたその向こう、一瞬で蒼い風景がユメの瞳に飛び込んできた。「海…」思わず、感嘆が漏れる。ここしばらく、慣れない東京の喧騒に囲まれていた少女は、広い空と海を懐かしく感じた。故郷を思い出し心の中で呟く。きっと上手くできる!魔法遣いを目指して上京した少女・ユメ。彼女が師事する小山田の事務所に持ち込まれた依頼は、祖父の失われた形見を捜してほしいというものだった。ユメは依頼人とともに、遺産が隠された旧家へと向かう。あなたもユメと旅に出ませんか。
著者等紹介
山田典枝[ヤマダノリエ]
脚本家・竹内日出男氏に師事。「中学生日記」で脚本家デビュー。「魔法遣いに大切なこと」において、原案・原作・脚本をつとめる
枯野瑛[カレノアキラ]
ゲーム製作集団「A‐TEAM」所属
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
31
アニメのノベライズというか、オリジナルストーリー(?)らしい。全然知らないアニメでしたが、YouTubeで見たら背景がやたら写真のようなアニメなんですね。この本はツンデレなじーさんの遺言の謎を孫に頼まれて魔法で解決しようというもの。軽い話し、可愛い挿絵でした。2016/07/16
KUWAGATA
7
「終末」の作者による漫画原作のノベライズ作品。そういうわけで冒頭の設定等の描写が少々駆け足(原作読者向け仕様?)ではありましたが、この優しい世界観は「終末」と通じるものがありますね。ラノベというよりはジュブナイル小説といった趣なのも、おっさん読者には心地よい。残り二冊もおいおい読んでいくこととしましょう。2016/03/10
サエズリ割津
6
2001年放送の同名アニメのアナザーストーリー。夏のソラのほうはぼんやり見た記憶があるぐらいで予備知識なしで読みましたが、そこそこ面白かった。最近だと終末シリーズでおなじみの枯野先生が著者ということで、淡々としながらも温かみのある文体とストーリーが心地よかった。あまりキャラ本位ではなく魔法遣いとしての少女の成長がメインで描かれるのも面白さを感じる要因かな。続きもおいおい読みます。2016/08/05
風鈴
3
再読。全体的に登場人物があったかいな…。優しい世界。このユメがあんな立派に成長するとは…。2020/06/29
ゲシャン
3
再読。形見で残された「何か」を探してほしいという依頼を研修中のユメが解決する話。目的のブツは「物」であり「想い」だったというオチ。軽く読めてほんわかします。あんなじーさんの想いは解けるかどうかもかけなんじゃって思った2015/01/09