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内容説明
細く高く咆哮が響き、それに従って白と砂色の狼が駆ける。声の主は―長剣を携えた一人の少女。輝く紅玉の瞳をもち、赤い髪をなびかせて走る彼女の名は、ルビーウルフ。赤ん坊のころ森で盗賊に拾われ、狼の兄弟に囲まれて育った盗賊娘だ。「覚悟はいいか。―国ひとつ、盗りにかかるぞ野郎ども!」殺された仲間の仇を討つため、そして民に幸せをもたらすため、ルビーウルフの旅が今、始まる!第17回ファンタジア長編小説大賞準入選作。狼たちを従えた美しくも逞しきヒロイン、颯爽と登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんな
5
一番最初に読んだラノベであり、永遠のバイブル。とにかく赤髪赤眼の盗賊娘(本当は王女様)のルビーウルフが凄く可愛い。可愛いだけでなく、強くて、必要に応じて乙女を演じたりと、現実にいたら友達に欲しい(笑) 父親の敵討ちとルビーに淡い想いを抱く魔導騎士の青年ジェイド、ジェイドの師匠であり、魔導の女神と呼ばれているお姉様エリカ、見た目は可憐で可愛いが、国益のためなら手段を選ばないという一面を持つ姫君ミレリーナ等、それぞれキャラクターが立っていて、全然飽きないです。ストーリーも王道だし、読んでて気持ちの良い話です。2017/06/18
カザリ
4
絵がめちゃくちゃかわいい。それにしても、ファンタジーにはまれない私がここにいる。刑事か軍隊ものか、レンジャーものにしか惹かれないのかもしれない。どこかにドキドキするようなファンタジーはあるのだろうか。2012/02/15
真林
2
盗賊と狼に育てられたルビーウルフ。育ての親たちを殺され、王女の血を引くことを明かされた彼女は騎士ジェイドと共に国盗りを企てる。まさに王道といったファンタジー。奔放な王女とそれに振り回される騎士っていう構図は素敵ですよね。国盗りに際し隣国すら利用していく強かさには魅力を感じます。2015/04/26
人
1
ジェイドにだんだんと惹かれていく心情を、主人公のキャラらしい「匂い」で表現するのが好き。P168。全体では、序盤の惨殺→仇討ち。この主人公の目標をどうポジティブに変換するのか(あるいはネガティブなまま突っ切るのか)気になったが、「国内の酷い有り様を見せる」という方法は王道ながらも納得がいく。ただクライマックス、せっかく『同胞』をたくさん城下広場に集めたんだから、集団を使ったパフォーマンスを見せて欲しかった。2014/05/27
ちゃか
1
盗賊に育てられた娘、ルビーウルフ。彼女は、実は王女様だった。盗賊と狼に囲まれて育ったルビーウルフは、一筋縄ではいかない性格で…? なかなか面白かったかな―。安定してる感じ。だから、一ひねりした話求めてる人には物足りないかも。2012/02/10