内容説明
近代以降、着実に環状道路を整備してきた海外の主要都市とは対照的に、自動車交通の急増に追われ、放射道路の整備に偏重してきた日本は、交通の一極集中による様々な都市問題を抱え込むことになった。ようやくいま、日本の各都市は「環状道路の時代」を迎えようとしている。古今東西の環状道路の歴史を踏まえて、道路と都市のあり方を探る。
目次
1章 古代の道路―巨大帝国と日本(古代ペルシアからローマの道へ;日本の古代道、国力をかけて建設)
2章 モータリゼーションと自動車専用道路(自動車の誕生からモータリゼーションへ;自動車専用道路の誕生と進展)
3章 混雑する都市と環状道路の誕生(環状道路の誕生と多様な機能;世界の大都市と環状道路)
4章 日本の環状道路―都市再生をかけて(首都圏―3環状9放射;大阪都市再生環状道路;関西の3環状;名古屋圏・福岡圏・仙台圏の環状道路)
資料編
著者等紹介
川勝平太[カワカツヘイタ]
国際日本文化研究センター教授、総合研究開発機構(NIRA)理事。1972年学士(早稲田大学)、75年修士(同大学大学院)、85年D.Phil.(Oxford)、90年同大学教授を経て98年から国際日本文化研究センター教授。故小渕首相主宰「21世紀日本の構想」懇談会の中心メンバー。国土審議会委員。専門は比較経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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