ゴジラのトランク―夫・本多猪四郎の愛情、黒澤明の友情

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800205643
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

世界に誇る傑作『ゴジラ』を生んだ巨匠・本多猪四郎。彼の死後、開けられることのなかった遺品のトランク。そこには未発表の脚本や手紙など往事をしのぶものがつまっていた―。猪四郎の妻・本多きみ95歳が綴る日本映画界秘話の数々。

目次

第1章 映画、そしてイノさんとの出会い
第2章 映画を撮れるという思いだけで戦争から帰ってきた
第3章 ゴジラ誕生
第4章 イノさんとクロさん
あとがきにかえて 八千草薫さんとのおしゃべり

著者等紹介

本多きみ[ホンダキミ]
1917年茨城県の大地主の末娘として生まれる。1937年東宝に入社。日本で8番目のスクリプターとなる。2年後、本多猪四郎と結婚。一女一男を授かる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マーブル

13
口数の少ないイノさんに代わってきみ夫人が語る「無冠の巨匠」本多猪四郎。先日読んだばかりの本多猪四郎本人の自伝的インタビューではもの足りなかった部分を補って余りある臨場感。仕事場で出会い、ずっと寄り添ってきた夫人だからこそ語れる事実は、口数が少なかったという本多自身が語らなかったところまで聞かせてくれて、まるでこの2冊の本が、映画の仕事に関すること以外はすべて夫人に任せっきりだった本多と、それを支え、周囲の映画関係者たちとの交流もあった夫人の人柄そのもののように補い合っている。2023/11/24

keroppi

7
本多猪四郎監督夫人が著者。黒澤監督のと交流、特に黒澤後期の5作品にどのようにして本多監督が関わったのか、本多監督死去への黒澤監督の嘆き、奥様だから語ることの出来る内容だと思った。ますます、本多監督が好きになってきた。ただ、トランクの中身が分からないのが残念。2015/09/20

リンデ

4
隠れた名監督、本多猪四郎氏の、映画人としてよりも本多きみさんの夫としての家庭人の面目を伝える好著。いかに猪四郎さんが優しく情に厚い方だったか、その方にとって戦争体験がいかに過酷だったか、そして、原爆投下後の広島を通過したときの感慨、「ゴジラ」を生み出した原動力のひとつはここにあるだろう。2017/03/16

ヒデキ

3
本多監督の生涯を添い遂げられた奥様の言葉で描かれています。監督としての姿よりも家に帰ってきてからの姿がメインになっています。その中でも黒澤監督との関係の描かれ方が素敵でした。お互いに言葉にできない気持ちが奥様の言葉でだから描かれています。おそらく自伝なんかになったら恥ずかしくて書かないだろうなと思って読んでました。2019/11/29

河野孝之

3
著者は、本多みきとあるが、取材・構成・文=西田みゆきで、副題「夫・本多猪四郎の愛情、黒澤明の友情」とあるように本多猪四郎の奥様が語った夫婦二人の歩み。今年1月にNHKでドキュメンタリー(確か「イノさんのトランク」だったと記憶している)が放送されたが、それと併せて読むべき。巻末にあとがき代わりに八千草薫さんとの対談がある。なぜかといえば、八千草薫の夫は、谷口千吉監督で本多猪四郎、黒澤明と共に山本嘉次郎監督の門下生三羽鴉の一人だったため。トランクの中身はドキュメンタリーで明かされ、この本では明かされていない。2013/07/11

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