内容説明
貪欲な人、怒りっぽい人、迷っている人、愛しすぎる人、快楽に弱い人、苦しみをかかえた人への最良の処方箋。ブッダの説いた教えが、やさしい日本語で読める。
目次
第1章 蛇の脱皮の章(蛇の脱皮の経;牛飼いダニヤの経;犀のの角の経;耕作者バーラドヴァージャの経;破滅の経;賤しい人の経;慈しみの経;夜叉ヘーマヴァッタの経;夜叉アーラヴァカの経;聖者の経)
第2章 小さな章(三宝の経;こよなき幸せの経;夜叉スーチローマの経;道理にかなった行ないの経;船の経;戒めの経;奮起の経;信者ダンミカの経)
第3章 大きな章(矢の経;青年ヴァーセッタの経)
第4章 八偈の章(欲望の経;洞窟についての八偈の経;最上についての八偈の経;老いの経;生前の経;暴力の経)
第5章 彼岸に至る章(十六学生の経の結び)
著者等紹介
今枝由郎[イマエダヨシロウ]
1947年生まれ。1974年にフランス国立科学研究センター(CNRS)研究員となり、91年より同研究ディレクター、2012年に定年退職。専門はチベット歴史文献学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のら
1
良書。スッタニパータのうち、出家修行者に向けて書かれた部分などを割愛し、一般読者に関係のある教えを抽出した本。スッタニパータの訳本としては、中村元さんの『ブッダのことば スッタニパータ』が有名ですが、上記の理由から本書の方が読みやすいです。2019/01/11
りー
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生の釈迦に触れた気持ちになれた。 当時の世界観まで伝わってくる感じ。
Himitsu Nakamura
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南伝仏教のルーツになった、お釈迦様の直接的な言葉が残されてるスッタニパータです。日本は北伝仏教だからだいぶ違いますね。仏教の哲学的な部分のみ追求する西洋人と、千年以上前から日常的に仏教が文化習俗に根付いてるアジア人(特に日本とか中華圏とか)とでは考え方が違う理由がよく分かった。恐らく彼らは在家と出家とか、理想を追求するあまり気づいてない。こっちは檀家が寺だから法事やら何やら。死ぬときは戒名だし西洋人と習慣から違うからなぁ。2015/01/02
春埜秋岡
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原典の四分の三を割愛した、いわばエッセンス。日常生活における心構えや実践を中心とし、ブッダの教えを明快に示す言葉を残したとのこと。2018/03/26