地球の生物資源を抱きしめて―野生保全への展望

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784797476491
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C0045

内容説明

クジラ・ゾウ・マグロ・ウミガメ等の生物保全に向け、人間に何ができるのか。英語からフランス語、スペイン語、中国語に翻訳され全世界にその指針を標榜した書の日本語版。

目次

環境保全の意味
海洋資源の保全
保全の世界的手段
保全を支持する非政府組織(NGO)
保全に反対する世界的勢力
保全に悪影響を及ぼすNGOの政治力
NGO:欺瞞と破廉恥な策略
クジラに関する事実
公共政策の形成要因としての世論
保全をダメにするメディア
「グリーン」概念への挑戦
政治的ゲーム
伝統的な人々:先住民
進行中の論争
国際協力の呼びかけ

著者等紹介

ラポワント,ユージン[ラポワント,ユージン][Lapointe,Eugene]
1939年、カナダのケベック州で生まれた。ラヴァル大学法学部に進学。卒業と同時にカナダ政府外務省に入省し、国連海洋法条約など主要な国際合意の締結に関与した。1976年にベルンで開かれた第1回ワシントン条約締約国会議にカナダ政府代表として参加してから、同条約に対する関心を深め、81年同条約事務局長の空席広告に応募。82年から90年までの8年間、国連環境計画(UNEP)の傘下で同条約事務局長として勤務した。その経験をもとに、新たなNGOとして国際野生生物管理連盟(IWMC‐World Conservation Trust)を設立した。ワシントン条約会議や国際捕鯨委員会などさまざまな会合に参加し、NGOとして積極的に発言している。また、これまで培った人脈と得意の語学力を活かし、世界各地で野生生物保護問題に関する数多くの講演をおこなってきた

三崎滋子[ミサキシゲコ]
昭和9年政治家木村小左衛門の三女として神奈川県に生まれる。父は戦時中追放。戦後新生日本を志し、政界復帰、第一次、第二次吉田茂内閣、芦田均内閣、片山哲内閣で閣僚を務めた。17歳の時、父は議員のまま急逝、以来、滋子の自立が始まる。米軍家族に日本語を教え学資を得、慶應義塾大英文科を卒業、英国海外航空、シドニー日本総領事館等を経て、1977年キャンベラで国際捕鯨委員会(IWC)通訳となる。英語で意思伝達することをライフワークとし、国際会議通訳、翻訳を業とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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サメ社会学者Ricky

1
個体ベースで考え殺しそのものに反対したり一部の種を神聖化する頭の悪い環境保護論者が人間と自然とのつながりを無視し、環境保全そのものを邪魔しているという現状やそれに反対する著者の意思には概ね賛成できるが、「とある記事」とか「ある漁師」などの記述が多く、参考文献もない。当事者が書いているし文章はファクトに支えられているような書き方なので理屈は分かるが、もう少し具体的な事例と証拠で話をして欲しかったというのが正直な感想。なんとなく、『スタンフォードの自分を変える教室』みたいな本だなと感じた。2020/01/27

ぽん

1
簡単で分かりやすいメッセージの裏側に生息している、それぞれの思惑や事情。表面だけを見て信じる事の恐ろしさをもっと理解しなくてはいけないし、知ることと考える事を放棄して楽な路に進むのは本当に間違っているんだろう。ヒトの言葉は小さくても、違うヒトに考えるチャンスを与えたり、凶器にもなり得る。2012/01/13

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