感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
adu
3
再読。言葉の連なりが神秘的。そしてゆっくりとしたリズム。感想は以前記録したものとおおむね同じだった。メーテルリンクは、誰かを、たった一人の女性を待っている。2022/12/26
いやしの本棚
2
ここに収録された「十五の歌」のうち「五の歌」は、『ペレアスとメリザンド』でも、劇中でメリザンドが口ずさんでいる。西條八十もまた「十五の歌」を訳しているが(『訳詩集 白孔雀』収録)、八十の「石階」は、「十五の歌」の影響を受けて書かれたことがよくわかる。八十の「石階」は、皆川博子「桔梗闇」にも引用されており…と、この詩集から広がる創造の連鎖に興味がつきない。2014/06/16
adu
0
繰り返し語られる言葉。温室。月光。冬。怠惰。そして「私は待っている。」ゆっくり丁寧に読みすすめて、少しだけ分かったようにおもう。むなしさと、冷たさにとらわれていて、そこから救い出してくれる何かをまっているのかな、と。だって、ずっと同じことを書いているから。2012/03/05