内容説明
浅井長政、織田信長、お市の方、朝倉義景…近江国を舞台にした戦国史研究の基礎文献。戦国史研究の名著、増補改訂版として復活。
目次
第1部 浅井三代の興亡(解き明かされた出自の謎;亮政の小谷築城と国人一揆;見直される二代目久政;浅井氏の戦国大名化はいつか;長政とお市の方の結婚 ほか)
第2部 近江浅井氏と戦国期の社会(家臣団構成;井戸村与六論;領国下村落の二つの形態)
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
1944年静岡市に生まれる。1966年早稲田大学教育学部社会科卒業。1972年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。東京都豊島区史編纂室主任調査員、静岡大学教育学部専任講師、助教授を経て、静岡大学教育学部教授
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感想・レビュー
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北鹿
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宮島氏の著作に続いて小和田氏にも挑戦。浅井氏の頃に行われた施策が現在まで続いているのは驚き。荘園制が戦乱で機能しなくなった時代に、水利権の調停で直接在地の民衆と結びつきながら、権力を掌握していく過程が分かりやすかったです。完全自治を村単位で実現していた「菅浦」の歴史も詳しく書かれていて、戦国時代のイメージがまた一つ変わったと思う。2012/07/29
hieishi
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話があっちへいったり、こっちへいったりで忙しい文章。2008/01/07
senrrryy
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浅井氏研究を行うためには必須。 小和田さんの見解を元に浅井亮政、浅井久政 浅井長政と、浅井家の全てが書かれている。 浅井家の始まりから、勢力をつけて北近江を支配すること、六角との関係、竹生島(都久夫須麻神社)との関係、長政と市の結婚年代の比定など多岐にわたる。 2016/12/27