感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
安南
22
矢川澄子の作品については、あまり冊数を読んでいないので何も言えませんが、本書も作品論より人物について語られたものが目立つようです。これを読んで思うのは、かわいそうなひとだった。少なくとも周りの人達にはそう思われていた、 ということ。そして、憐れさというものは人をいたたまれない気持ちにさせるということ。彼女自身より、彼女をめぐる人達の彼女評に考えさせられました。かなり消耗しました。辛かったです。2013/04/29
uni
5
表紙の北鎌倉でのセルフポートレイトが素敵です。単行本未収録作品から様々な方々の矢川さんについての思い出がたくさん語られてます。インタビューや写真なども。中でも、松山俊太郎、池田香代子、佐藤亜紀の三者による座談会が非常に面白かった。矢川さんの経歴や人格についてばかり語る松山氏と池田氏にブチ切れる佐藤先生、作品について語りに来たと仰る。巻末の書誌•著作翻訳年表稿はとても詳しく嬉しい。永久保存版の本です。2014/03/17
みこれっと
1
失礼ながらこの方のこと知らず・・・どういう関連だかで知り、興味を持ちました。作品より人物像に興味があったのでそいうときの「ユリイカ」はとても頼りになるなァ。その死は時間を経てもまだ惜しまれる、どうして・・・の余韻をいつまでも残して行った人なんだと。2017/03/19
今丸
0
この特集をきっかけとしてたま・原マスミを聴くようになった。この世に別れを告げるときに原マスミの音楽を選んだ心境がすこしわかるような気がする。
ましろ
0
再読。硝子を通したような文章。このユリイカが復刊してから何回も読んでる。これからも読む。 2008/09/07