東条勝子の生涯―“A級戦犯”の妻として

東条勝子の生涯―“A級戦犯”の妻として

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788787094
  • NDC分類 289
  • Cコード C0023

内容説明

宰相夫人から戦争犯罪人の妻へと、夫東条英機によりそい激動の昭和を歩んだ勝子。その波瀾の生涯を、未公開書簡を援用し描く女の昭和史。

目次

東条家の一番長い日
逃げのびた家族
田川郡川崎町安宅字小峠
花嫁は女子大生
愛と信仰の往復書簡
満州国幻影
宰相陸相かけもち夫人
鉄格子のなかの父
勝者の市ヶ谷法廷
十三階段を昇った夫
七光会
十字架を背負って針の筵
御許へ旅立ち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ZEPPELIN

12
東條英機を支えた勝子夫人。いかなる言い訳もするなという夫の遺言を忠実に守り、どんな逆風も耐えきったその健気さには感銘を受ける。昔の日本人の精神力の強さは、現代の日本人と比べるのも失礼なほどの差があると感じる。五木寛之さんも語っていた通り、軍部が暴走しただけではなく、メディアが煽り、国民も熱狂したことを忘れてはいけない。しかし、あらゆる責任を引き受けざるをえなかった東條家の人たちにとっても、日米に拾ってくれる神がいたこと、勝子夫人が天寿を全う出来たことは大きな救いだったんではないだろうか2015/06/21

主将ペンギン

0
太平洋戦争時の首相だった東条英機の妻、勝子の人物伝。軍人首相であった英機の、家族から見た一面を手紙などを通して伝えている。娘や家族への愛情溢れる手紙や、首相とは思えない程切り詰めた質素な生活、簡素な家などのエピソードを初めて知った。庶民の生活をよく知る軍人だからこそ、戦争をなぜ止められなかったのかと思ってしまった。英機も勝子本人も戦争は唯天皇陛下の為だったということで、国民に多大な犠牲を強いた戦争に対する罪の意識が深く感じられず、皇国を信じて戦地で死んでいった一般兵達の無念さを感じた。2020/07/31

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