小説 太宰治

小説 太宰治

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784788330658
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夙に互いに才能を認め合い、年少気鋭同士、青春の疾風怒濤の時期をともどもに酒あおり、滾る生命の讃歌を高唱し合った莫逆の仲ならではの、惻々せまるひびき高い挽歌。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

111
太宰は自らの文芸の完遂の為に死んだーー青春の一時期、ともに酒をあおり命をあおる濃密な交友を結んだ作家檀一雄は、太宰の死の直後、心に惻々と迫る挽歌を夜通し綴ったーー本作は「小説」と銘打っていますが、読んだ印象だと「回想録」ともとれる内容で、とても興味深く読みました。太宰治は作家としては天才だったけれど、私生活では眉を顰めるような駄目っぷり(恐らく太宰も何らかの精神疾患を抱えていたんだと思うけど)。でもだからこそ檀一雄をはじめ、彼の周りに居た人達は彼を放っておけなかったんじゃないかな。2017/11/13

山天

0
壇一雄から見た太宰治。主な交友期間は昭和八年から十二年の夏までとある。その頃の太宰は鎮痛剤中毒でかなり精神的に不安定な状態。読んでいてかなり痛々しく感じた。川端康成が「作者、目下の生活に厭な雲あり」としたのも頷ける。作中ちらっと顔をみせる中原中也のロクデナシぶりが最も印象的だった。2025/08/15

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