シリーズ「遺跡を学ぶ」
描かれた黄泉の世界・王塚古墳

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  • サイズ A5判/ページ数 93p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787704405
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1021

内容説明

全国で約六〇〇基発見されている装飾古墳のなかで、図文の複雑さと華麗さにおいて比類のない九州北部・筑豊地方の王塚古墳。石室を埋めつくす図文は何を意味するのか、壁画制作の背景に何があるのか。広く朝鮮・中国におよぶ壁画古墳研究から追究する。

目次

第1章 王塚古墳の発見
第2章 王塚古墳の構造
第3章 装飾古墳の世界
第4章 王塚の壁画を読む
第5章 王塚の壁画を生み出したもの
第6章 壁画保存への苦難の歩み

著者等紹介

柳沢一男[ヤナギサワカズオ]
1947年生まれ。国学院大学文学部史学科卒業。福岡市教育委員会での埋蔵文化財行政(比恵遺跡、鋤崎古墳などの調査、埋蔵文化財センター勤務)などを経て、宮崎大学教育学部、考古学を担当。現在、宮崎大学教育文化学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

72
驚きの連続です。壁画装飾の白眉という評価は今後も変わることはない。全国で約600基発見されている装飾古墳の中で、図文の複雑さと華麗さにおいて比類のない九州北部・筑豊地方の王塚古墳について書いたものです。王塚古墳の最大の特徴は、石室のほぼ全面に施された壁画です。描かれている図像は馬、靫、盾、刀、弓などのほか双脚輪状文、蕨手文、三角文、円文などの幾何学的文様。日本で確認されている装飾古墳の壁画で使われている色は6色(赤・黄・緑・青・黒・白)あるが、そのうち青を除く5色が使われており、国内最多です。🌿続く→2021/07/22

月をみるもの

10
こないだ地元の虎塚古墳の一般公開 ( https://twitter.com/bamboo4031/status/1074298085721878529 ) に行ってきた。来年の春か秋には、小学生の時に「暗黒神話」を読んで以来の夢である九州装飾古墳ツアーをぜひ実現したい。https://bookmeter.com/books/4654392018/12/16

kei

4
発表のために斜め読み。装飾古墳について調べていた途中。古墳自体の華麗さにも驚いたが、報告書や実測図のクオリティにもため息。報告書の実物も後日見る機会があったが、これはもう...大変なものでありました。2012/07/02

海辻

3
1934年に九州北部・筑豊地方で発見された王塚古墳。装飾古墳の中でも群を抜く壁画の数々を、鮮やかな復元図で紹介。石室内部の構造や、描かれた図紋の共通性から肥後や和歌山の古墳との関連を察し、天井画の星宿図や騎馬図から高麗の絵師の関与も考証。現在は退色してしまったという壁画ですが、本誌の中に再現された石室内部一面に描かれた世界に、ただ圧倒されました。2010/09/24

misui

2
写真集だと思ってたけど結構文章が多めの本だった。レプリカを見に行くしかないか。2010/10/23

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