クリティーク叢書<br> 光の帝国・迷宮の革命―鏡のなかのイタリア

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クリティーク叢書
光の帝国・迷宮の革命―鏡のなかのイタリア

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787230614
  • NDC分類 237.06
  • Cコード C0330

出版社内容情報

 合理的・普遍的・理念的世界としての「近代ヨーロッパ」と対峙するイタリア。多元的なアイデンティティへの投企、多様性への挑戦──「ひとつ」であることの拒否の姿勢のなかにあるイタリアの文化と政治、その魅力を浮き彫りにする。

はじめに――鏡のなかのイタリア

1 光のなかの「帝国」
(1) 退廃せる勇者の館 ガブリエーレ・ダンヌンツィオとヴィットリアーレ
  一九三八年三月一日ヴィットリアーレ/一八六三年三月ペスカーラ/一九一八年ウイーン/一九一九年九月フィウーメ
(2) あらゆる者の敵 クルツィオ・マラパルテ、その生涯
  マラパルテ「共産主義者」/マラパルテ「トスカーナ人」/マラパルテ「共和主義者」・「兵士」/マラパルテ「ファシスト」/「あらゆる者の敵」マラパルテ/おわりに
(3) 光のなかの「帝国」 イタリア・ファシズム下の映像メディア
  はじめに/イタリア映画の盛衰/ファシズムの登場とイタリア映画/LUCEの誕生/ファシズムの映画政策/ファシズム体制下の映画/プラゼッティとカメリー二/白い電話器/反抗者たち――ネオ・レアリズモヘの道

2 迷宮のなかの「革命」
 (1)「鉛の時代」を越えて 「赤い旅団」という「物語」
  「鉛の時代」/政治的コミュニケーションとしてのテロリズム/カトリック共産主義/「緊張の戦略」/血の闘争の開始/「運動」の混迷のなかで/「モロ事件」/「敗北」の総括――テロリズムと「運動/U・エーコ――「開かれた作品」と社会変革/C・ギャンズブルグ――ミクロ・ストーリアの方法

あとがき

内容説明

合理的・普遍的・理念的なものに導かれた世界として峙するイタロッパと対峙するイタリアの文化と政治を解読する。

目次

はじめに 鏡のなかのイタリア
第1章 光のなかの「帝国」(退廃せる勇者の館―ガブリエーレ・ダンヌンツィオとヴィットリアーレ;あらゆる者の敵―クルツィオ・マルバルテ、その生涯;光のなかの「帝国」)
第2章 迷宮のなかの「革命」(「鉛の時代」を越えて―「赤い旅団」という「物語」;迷宮のなかの「革命」―U.エーコ『薔薇の名前』とモロ事件)
第3章 イタリア、ワンダーランド(イタリア風合理主義;アッセンテイズモ;クリエンテリズモ;ドポラヴォーロ;マフィアの変貌とイタリア社会;イタリア「共産党」は再生するか;覗き見風イタリア現代思想)