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内容説明
重要単語・表現法が一目で分かる段落対応レイアウト。楽しく読めて自然に英語が身に付くバイリンガル表記。実用から娯楽まで読者の興味に応える多彩なテーマ。茶道は内なる世界への扉。日本の心を英語で明かす不朽の名著。
目次
茶の本(人間性の茶碗;茶の流派;道家と禅;茶室;芸術の鑑賞;花;茶の宗匠)
跋文(千宗室)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
96
英語で日本について紹介する際に、参考に。その後NHKのBegin Japanology, Trad Japanなどの番組で、茶道などを取り上げた際にも参考に。全部を通して読んだことはない。お茶をいただく際に、時間のある範囲で読み返す。訳注があるが、英語の注もあると嬉しい。道家をTaoistとよくしているが、親日家の方はともかく、日本のことをよく知らない人に説明できるような用語解説を。2010/10/14
tsubomi
8
2016.02.08-05.16:「茶の本」の前後に千宗室氏の序文と跋文(ばつぶん)があり、それぞれの文章は見開き向かって左側に日本語、右側に英語、という記載方法。本文である岡倉天心の文章は美しくてリズミカルで、まさに“声に出して読みたい英語”。それに比べて邦訳はかなり稚拙。日本語だけで読むなら岩波文庫版の方をお勧めします。序文と跋文を読むのにかなり時間がかかってしまったのですが、本文は簡潔でわかりやすく、宇宙の法則をスッキリと腑に落ちるように解説した曼荼羅のような感じ。繰り返し読みたい本です。2016/05/16
Humbaba
7
茶室の中にはごちゃごちゃしたものは存在しない。外の世界とは隔てられた、非常にシンプルな世界である。そのシンプルさは、心に安らぎを与えてくれる。なにもないことの安らぎは、厳しい日常を送っている人間ほど求めるものであり、そして有効に作用するものである。2013/10/04
ダイキ
4
大学図書館。訳は淺野晃によるもの。「美しいものとともに生きたものだけが、美しく死ぬことができる。(He only who has lived with the beautiful can die beautifully.)」2016/10/18
めぐたん
4
茶道とは、人生という不可能なものを可能にせしめんとする柔和な企て、だという。争いごとや不和の多い現実生活だからこそ、草庵のなかでは刀をおき、貴賎の別なく和する心で茶をたてながら美しいものを愛でる。その質素かつ謙虚で慈愛に満ちたいとなみは、命のはかなさが加わってよりいっそう輝くのだろう。2014/02/19