三号輸送艦帰投せず―『先任将校』後日物語

松永 市郎【著】

潮書房光人新社（1986/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 220p／高さ 20cm
• 商品コード 9784769803256
• NDC分類 916
• Cコード C0095

内容説明

ビジネスマン必読の一冊となった『先任将校』の主役軍艦名取が沈んだあと、その僚艦・三号輸送艦はどのような運命をたどったのか。沈着果敢、強靱な意志と最高度の決断力をもって行動した海の男たちの間に生まれ育まれた熱き人間ドラマ。ほかに知られざる輸送艦の戦いを描く感動の物語！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[鐵太郎]

「先任将校」の上梓後に、軍艦「名取」から別れた三号輸送艦はどうなったのかという読者からの声があり、答える形で刊行されたものですが、焦点は終戦間際に建造されて辛酸を舐めた輸送艦の物語。「三号輸送艦帰投せず」と「輸送艦かく戦えり」の二つの中編が収められています。戦争末期にブロック構造という画期的な方法で量産された一等・二等輸送艦は、出撃すればほとんどが撃沈されるような苛酷な任務に就きました。この戦争を戦い抜いた男たちと新構想のフネの運命を描いたもの。

2021/08/28