内容説明
「死の自己決定権」に隠された問題点とは。立花隆らの脳死論では見えてこなかった脳死・臓器移植の問題点を明らかにする。
目次
第1部 脳死臨調批判と「脳死・臓器移植」問題の現在(立花隆の『脳死臨調批判』を読む;脳死臨調議事概要を読む;「法制下初の脳死・臓器移植」報道を検証する ほか)
第2部 アメリカで「死ぬ権利とQOL」を考える(「障害者の社会参加」と「死ぬ権利」のはざまで;アメリカの「脳死・臓器移植」問題―九〇年代初頭、秋葉聡と考える;アメリカにおける「死ぬ権利とQOL」の現在―九〇年代末、秋葉聡と考える)
第3部 「死の自己決定権」と「尊厳死」を考える(臓器移植法「見直し」提言を検証する―「臓器移植の法的事項に関する研究」を読みつつ;ドナーカードの論理を考える―立花論文と森岡論文を読みながら;「死ぬ義務」の提唱を検証する―ハードウィッグ論文を読みつつ ほか)
著者等紹介
篠原睦治[シノハラムツハル]
1938年生まれ。和光大学人間関係学科教授。臨床心理学、「障害児・者」問題などを担当
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