殴り合う貴族たち - 平安朝裏源氏物語

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760127894
  • NDC分類 210.36
  • Cコード C0021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

299
ほのぼのしたイメージしかない平安時代の貴族たちが、じつは殴り合ったりリンチをしたり殺し殺されたりが日常茶飯事だったことを当時の文献から明らかにしていく一冊。コンセプトはめちゃくちゃおもしろいんだけど、事件が発生するまでの経緯を細かく説明しすぎているせいでけっこう読むが苦痛になったりする。とりわけ、問題の構造を分析しようとすると、天皇家や藤原家の血縁関係から説明しなければならないので仕方ない部分はあるんだろうが、もうしこし簡略に描けなかっただろうかと。2018/02/11

27
花を見ても、月を見ても、よよよと泣きくずれ、歌を詠むはずのなよなよとした平安貴族様の裏の顔を集めた本。従者を殴り殺したり、貴族を拉致監禁暴行したり。そりゃ武家だって、元は天皇や貴族の血をひいているのだし、源氏物語でもうんこ撒き散らすなど陰湿なシーンはたくさんあるのだし、結局は同じ人間だものなあと遠い目になる。ゴシップの塊のような花山法王の皇女が賊に襲われ、死骸を犬に喰われた記事が一番気の毒だった。ただ面白かったのだけれど、ゴシップ記事を並べただけの造りなので、もうちょっと考察か結論か何かが欲しかった。2016/03/21

なお

24
図書館本。優雅と思い込んでいた平安貴族たち。帝の前なのにマジギレで取っ組み合いしたり、拉致監禁したり、恐ろしい部分が浮き彫りに…人間的だったのだと妙に納得。2016/03/06

ようはん

20
平安時代末期に平家が侮辱した藤原摂関家の公卿に暴力で報復した殿下乗合事件というのがあるけど、そういう暴力事件はそもそも藤原摂関家ら平安貴族のお家芸だったのがこの本を読んで分かった。2021/06/19

みこ

19
高級官僚が試験の点数の水増しを迫る。つい最近の不祥事ではなく千年前の話です。人類の倫理観はこの千年で全く進化していない。 炸裂する実資砲にツカミは良かったのだが、似たようなゴシップ記事の連続に段々飽きてきて最後まで読みきるのに苦痛を感じてしまった。2018/09/26

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