内容説明
夏・商(殷)・周三代の歴史や文化は広く語られてきたが、紀元前八四一年以前についてはあいまいな年代しかわからなかった。しかし一九九五年、国家科学技術委員会主任(現・中日友好協会会長)の宗健が歴史学、考古学から天文学、放射線物理学におよぶ第一線の研究者二〇〇名を集めて調査研究プロジェクトを発足、ようやく二〇〇〇年に三代の年代を確定させることに成功した。本書は、この国家プロジェクトのすべての会議に同席を許された唯一の作家が、検証過程の一部始終を再現しながら二〇〇〇年来の懸案だった「夏・商・周年表」の誕生までをまとめたドキュメントである。
目次
第1章 歴史遺産を前に
第2章 世界の文明史からの示唆
第3章 地中からの呼び声
第4章 夏王朝は幻ではなかった
第5章 夏代紀年の推定
第6章 商代前期の文明
第7章 商代後期諸王の年代
第8章 武王の紂王征伐
第9章 西周王朝の興亡
第10章 世界の注目を集めた成果
終章 日本語版の刊行に寄せて
著者等紹介
岳南[ガクナン]
作家。山東省諸城県生まれ。解放軍芸術学院文学部卒業。中国作家協会会員。1990年以降、考古文学に没頭し『「北京人」を探せ』『十三陵の発掘』『清朝歴代皇帝の墓地考』など十数冊を出版、英語、フランス語、韓国語等に訳されている。香港・台湾ではその考古文学シリーズが刊行されている
朱建栄[シュケンエイ]
1957年生まれ。東洋学園大学人文学部教授(国際政治・中国現代史)
加藤優子[カトウユウコ]
1948年東京都生まれ。翻訳家、(社)国際日本語普及協会(AJALT)会員。北京に計7年間在住し、中国語、中国事情を学ぶ
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感想・レビュー
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Tomoichi
BIN
takao
Masa03
呑司 ゛クリケット“苅岡