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内容説明
かつての盟友・大川周明は、北一輝のことを「神仏のように崇高な志と悪魔の如く善悪を超越した超人的な人格が一つの身体に同居している」と評し、彼を「魔王」と呼んだ―「革命家」や「ファシスト」といった称号では言い尽くせない北一輝のもう一つの顔を描き出す。
目次
1章 魔王と呼ばれた男
2章 霊的気質と進化論
3章 すず子と法華と日蓮
4章 『霊告日記』の開始
5章 昭和六年―幻のクーデターと霊告
6章 血盟団事件
7章 神秘世界への沈潜
8章 二・二六、天皇と霊告
著者等紹介
藤巻一保[フジマキカズホ]
1952年、北海道生まれ。作家・宗教研究家。仏教・陰陽道・神道や易占などの東洋思想をはじめ、西洋の神秘思想にも造詣が深く、数々の著作を発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
7
世界を仏教化するのが日本の使命と書いたとき、北は本気だったらしい。一見虚無主義的な彼の行動の奥底には、絶対的な信仰があった。ありあまる才能を持ちながら、身体的な欠陥のせいで世に出遅れた男は、精神世界で自我を肥大化させる。麻原彰晃を髣髴とさせる心理だ。彼の青年将校への影響力もこの信仰を基礎としたカリスマによるところが大きい。思想家、革命家ではなく法華行者としての側面を掘り出してきた本書は価値あるものだが、革命思想家から信仰者へ転身したと解釈する必要はあるまい。多くのカリスマ指導者はまた強い信仰をもつものだ。2019/03/22
mk
1
無類の思想家というイメージが定着している北一輝の信仰に迫り、法華経行者としての後半生に「魔王」と呼ばれた男の本質がのぞいていることを執念く論じた快著。話の本筋は交霊術に傾倒してゆく大正末期以降の北を如実に映した『霊告日記』の読み解きだが、この第4章以降の史料読解を通じて、要人暗殺に始まる国家改造という方式が陸海軍の若手将校の間になぜあれほどまで広がっていったのか、という疑問を解くカギを見出した点は重要であると思う。大西郷に大山元帥、果ては宮本武蔵まで呼び出す「霊告」の総動員が展開されるさまはまさに異形。2017/05/05
Takashi Edamoto
1
同書内に書かれている通り、「霊告日記」を無視する形の北一輝研究は多いが、これはそれを正面から取り上げる内容であり、非常に興味深い。 「霊告日記」を研究している部分は非常に面白いのだが、無条件にそれを信じて、北やすず子に霊力があり、霊告が存在することにして進めている部分が多く、研究書というよりはフィクションと読んでもよいように思える。 …これを読むと、いかに荒俣先生の「帝都物語」がすごかったのかが分かる。2016/04/23
婆娑羅
0
北一輝の異なった一面が見えたような・・・。私には嫁さんの方に興味がある。絶対に精神・神経疾患だよな・・・この嫁さん。2012/04/01
氷河期太一
0
92018/03/04




