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公認「地震予知」を疑う

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760124886
  • NDC分類 453.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

《本書の内容・特長》
◎ なぜ地震は予知できないのか。地震をめぐる法律と学問の25年とは。阪神淡路大震災後のお役人たちの迷走。「東海地震対策大綱」解読。そして来る大地震に備え我々は何をすべきなのか。
◎ 地震を研究するため世界の海を駆けめぐる、地球物理学者の心配と本音が交錯する、ニッポン「地震学」盛衰記! 政・官・学の現場を知る著者による辛口の批判書。
◎ フィクション2004年夏
「首相が警戒宣言を発令した――ある庶民の一日」と「警戒宣言2日目の朝――判定会委員の最も長い1日」を収録。
◎ 理科的な図表をあえて使用せず、表・数式アレルギーの読者にも親しみやすいように、つとめて文章で解説。

《本書より》
◎地震発生予測10%から20%は「当たり」ではない◎予知は研究ではないという現代科学の常識◎看板を架け替えて「予知」外し◎地震予知が原子力政策を救った?◎地震を扱う委員会の数は幾つ?◎地震後の対策は「国益」優先◎災害弱者を見捨てるな◎東南海地震・南海地震予知の難しさ

内容説明

なぜ地震は予知できないのか。地震をめぐる法律と学問の25年とは。阪神淡路大震災後のお役人たちの迷走。「東海地震対策大綱」解読。そして来る大地震に備え我々は何をすべきなのか…。地震を研究するため世界の海を駆けめぐる地球物理学者、その心配と本音が交錯するニッポン「地震学」盛衰記。

目次

1 地震が予知できない理由(地震予知は「科学」なのだろうか;天気予報と地震予知の違い ほか)
2 地震学と法律をめぐる25年―私たちは何を予知していたのだろう?(「大震法」という名の有事立法?;天災と科学と政治 ほか)
3 迷走するお役人―阪神淡路大震災以後(阪神淡路大震災をふりかえる;倒壊しないはずの高速道路が横倒しに ほか)
4 「東海地震対策大綱」の周りにある穴(東海地震の被害想定;予知に成功した場合の被害想定 ほか)
5 地震という妖怪と上手につきあう方法(政府が与えた「誤解」;文明とともに「進化」する被害 ほか)

著者等紹介

島村英紀[シマムラヒデキ]
1941年生まれ。東大卒。理学博士。北海道大学地震火山研究観測センター教授。東大助手、北大助教授、海底地震観測施設長、地震火山研究観測センター長を経て、現職。「地球の事件」を追って、北極から南極まで地球のあちこちを飛び回っている。国際人工地震学会の会長も務めた。ポーランド科学アカデミー会員。著書『地震と火山の島国―極北アイスランドで考えたこと』(岩波書店)で産経児童出版文化賞、『地球の腹と胸の内―地震研究の最前線と冒険譚』(情報センター出版局)で講談社出版文化賞、『地震をさぐる』(国土社)で日本科学読物賞受賞。その他
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mft

1
地震予知できる派の本をこのところ読んでいたので、今度はできない派。この本はどちらかというと東海地震を予知できるなんて誰も言っていないのにできることにしてしまってどうするつもりなんだろうね、という本。2013/06/12

おとなり

1
できもしない「地震予知」をタネに予算の奪い合い、お役所の面子保持…という非常にトホホな現実でした。「地震の前触れ」を本気で信じる人は是非読んで欲しいものです。わずかながら望みがあるとすれば、この本で指摘されている「巨大地震時の新幹線の危険」が東日本大震災で脱線せずに終わることができて、反証になったことぐらいでしょうか。もちろん「あれは場所がよかった」といえばそうなんですけど。2012/01/28

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