北朝鮮版 力道山物語

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784760123421
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0079

出版社内容情報

炎の空手チョップで白人レスラーをなぎ倒し、敗戦の辛酸を舐めていた日本人を熱狂の渦に巻き込んだ英雄・力道山。その出自が明らかにされたのは死後長らくを経てからのことであった……。<日本人力道山の物語>の嘘を極端に裏返した<朝鮮人力道山の物語>を堪能できる、1995年平壌発行のマンガです。

●日本語版だけの特色
①意訳や添削をせず、代わりに詳細な注記をほどこした。
②付録として「力道山年表」と「登場レスラー名鑑」あり。
③寄稿にライター・中田潤「プロレス者=〈多数〉に組しない者たち」、訳者解説では面白ドラマなど北朝鮮力道山資料を多数紹介。

内容説明

力道山のNWA世界選手権、インターナショナル選手権、WWA世界選手権、ワールドリーグ戦を詳報。ルー・テーズ、ブラッシー、デストロイヤーらとの名勝負を大胆に再現します。日本にプロセスが渡来して半世紀、日本型プロレスのルーツを読み解く鍵がここに。

著者等紹介

朴正明[パクチョンミョン]
早稲田大学大学院博士課程
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りぃ

2
確かに力道山に関する書籍を読んだ人間なら一笑に付す展開(特に「ニューラテンクォーター」(のような料亭?)で刺されて以降)かもしれない。でも、力道山が"首領様"の威光を示すネタに使えるということが実感できる。韓国にも『金一物語』があるんだろうか(力道山に比べたら知名度はだいぶ劣るかもしれないけど)。

秋津

1
北朝鮮で出版された力道山の漫画版伝記。似たような顔の登場人物が、ほぼ白いコマの中を躍動感なく活躍します。覆面レスラーが顔を隠していなかったり、赤坂のバーが山の中にあったり、全部想像で描いているだろうと。果ては力道山の死後10ページもオリジナルストーリーが続いた挙句、「100ページ以上使ってこれかい。」と言いたくなる結末も待っています。奥付では作者のキム先生の紹介が「経歴不明」の四文字で片付けられており、最後まで気が抜けないなと。後書きでの出自等を絡めた力道山論が妙に感動的だったのは本編の破壊力の反動か。2013/11/11

sayzk

1
江戸時代の人でもあるまいし、力道山についてなんでこんなに見解が別れるのでしょう。昭和の超有名人で、事実を語る資料や生き証人がいるはずなのになぜにこれほどタブーと謎が多いのか。まぁ、それはそれとして小学生の時に読んだ「プロレス入門」「続プロレス入門」、プロレスをひねくらずにまともに見ていた頃を思い出しました。2012/01/25

8番らーめんR

1
一切の資料も見ずに描かれたと思われる力道山物語に抱腹絶倒。まるで似ていない登場人物(某国人以外は全員悪党面)やプロレスの技。 国家と言うバイアスを通して語られるストーリーは一種の陰謀史めいている。あるいは妄想。だが日本で語られる力道山にしてもその実、鏡の裏面のようなものに違いないはずだ。2011/09/19

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