子どもと本
子どもはどのように絵本を読むのか

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760122660
  • NDC分類 019.5
  • Cコード C0090

出版社内容情報

"本書(Talking Pictures 1996)は、バーニンガム、アールバーグ夫妻、アンソニー ・ブラウン、ブリッグズ、センダックなどポストモダンの絵本を、子どもたちと一緒 に読みながら考えていく、新しいタイプの絵本論です。絵本作家、批評家、教師、歴 史家、理論家、そして子どもたち自身が、絵本についてさまざまな〈声〉で語ってい る貴重な記録。

日本の読者の皆様へ
現代絵本と子ども読者(谷本誠剛)
第1章 絵本はなぜ多様で自由な形態をしているのか――絵本の歴史を振り返る新しい見方
 ■デイヴィッド・ルイス 谷本誠剛訳
第2章 トンネルのなかで絵本とポストモダン
 ■モラグ・スタイルズ 谷本誠剛訳
第3章 いたずらかごほうびか、絵本と喜劇の形式
 ■バーバラ・ジョーダン 藤本朝巳訳
第4章芸術家の目で絵本を読みとる
 ■ヘレン・ゴメズ=レイノ 藤本朝巳訳
第5章 絵のなかへ
 ■シャーリー・ヒューズ 灰島かり訳
第6章『おじいちゃん」を""想像のまんなか""する
 ――読むことへの旅、ジョン・バーニンガムとともに
 ■ヴィクターーワトソン 灰島かり訳
第7章 絵本の「スパイ」になる
 ――『もものき なしのき プラムのき』の間テクスト性をスパイすると
 ■ヘレン・ブロムリー 夏目康子訳
第8章 家族の声色をまねる――セイディの場合
 ■ヴィクター・ワトソン 田中美保子訳
第9章 『ビーノ」を読む――コミックに夢中になる子ども
 ■マイケル・ローゼン 笹田裕子訳
第10章 バイリンガル読者の出現――英語が第2言語の子どもは絵本をどう読むか
 ■ヘレン・ブロムリー 夏目康子訳
第11章 絵を読みとること・言葉を読みとること――アンの苦悩
 ■ヴィクター・ワトソン 田中美保子訳
第12章 色のないのは1ぺニー、色つきのは2ペンス――絵本の絵と文の関係
 ■ヘレン・アーノルド 笹田裕子訳
原註
あとがきにかえて
図版出典一覧
索引"

内容説明

子どもは「絵」を読む天才?!これまでにないまったく新しいタイプの絵本論。

目次

絵本はなぜ多様で自由な形態をしているのか―絵本の歴史を振り返る新しい見方
トンネルのなかで―絵本とポストモダン
いたずらかごほうびか、絵本と喜劇の形式
芸術家の目で絵本を読みとる
絵のなかへ
『おじいちゃん』を“想像のまんなか”する―読むことへの旅、ジョン・バーニンガムとともに
絵本の「スパイ」になる―『もものきなしのきプラムのき』の間テクスト性をスパイすると
家族の声色をまねる―セイディの場合
『ビーノ』を読む―コミックに夢中になる子ども
バイリンガル読者の出現―英語が第二言語の子どもは絵本をどう読むか
絵を読みとること・言葉を読みとること―アンの苦悩
色のないのは一ペニー、色つきのはニペンス―絵本の絵と文の関係

著者等紹介

ワトソン,ヴィクター[ワトソン,ヴィクター][Watson,Victor]
長年教鞭をとっていたケンブリッジ大学ホマトン・カレッジを1997年に早期退職し、現在は主として執筆活動に従事。専門は英文学(18世紀)および児童文学・絵本学。ニューカッスル児童書センター理事

スタイルズ,モラグ[スタイルズ,モラグ][Styles,Morag]
ケンブリッジ大学ホマトン・カレッジで、主にリテラシーと児童文学(詩・絵本)を講じるかたわら、子ども向けの詩のアンソロジーや異文化教育のブックガイドの編纂、児童文学や絵本に関する評論執筆、「現代児童文学の古典」シリーズ(コンティニュアム社)の編集を行う

谷本誠剛[タニモトセイゴウ]
1939年兵庫県に生まれる。東京教育大学大学院英米文学科修士課程修了。静岡大学教授、筑波大学教授を経て、現在関東学院大学文学部文学研究科教授。日本イギリス児童文学会会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。