出版社内容情報
第一次大戦敗戦国ドイツを中心に、戦争の記憶が神話化されるメカニズムを暴き出した古典的名著。市民的価値観が「英霊祭祀」を創出していくプロセスを跡づけ、われわれが「戦後」を生き続ける限り直面するアポリアを解き明かす。靖国参拝問題を読み解くために必読の一冊。
謝辞
第一章 序――新型戦争
第一部 諸前提
第二章 戦争の義勇兵
1 フランス革命戦争からドイツ解放戦争へ
2 ギリシア独立戦争
第三章 神話の創作一具体的な死のシンボル
第二部 第一次世界大戦
第四章 青年と戦争体験
第五章 英霊の祭祀
1 義勇兵が象徴するもの
2 埋葬地の設計
3 無名戦士の墓
4 戦争モニュメント
第六章 自然の横領
1 自然が覆い隠すもの
2 山・登山家・高潔さ
3 空・パイロット・騎士道精神
第七章 平凡化の過程
1 玩具・絵はがき・子供たち
2 演劇・映画・観光旅行
第三部 戦後
第八章 ドイツ政治の野蛮化
第九章 戦争の継続
1 「新しい人間」
2 スペイン内戦と義勇兵
3 平和主義の挫折
筆十章 第二次大戦、神話、戦後
1 第二次大戦で変化したもの
2 英霊祭祀の衰退
3 顕彰から警告へ
訳者解題
年表
原註
人名索引
内容説明
欧州の「戦後」、すなわち第一次大戦後ドイツで展開された戦没者崇拝をめぐる左右勢力の攻防。神話としての戦争体験。
目次
序―新型戦争
第1部 諸前提(戦争の義勇兵;神話の創作―具体的な死のシンボル)
第2部 第一次世界大戦(青年と戦争体験;英霊の祭祀;自然の横領;平凡化の過程)
第3部 戦後(ドイツ政治の野蛮化;戦争の継続;第二次大戦、神話、戦後)
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