出版社内容情報
歴史から忘れられ、風雪にさらされてきた、本土防衛陣地、特攻出撃基地、軍事物資と兵器生産の拠点、毒ガス、巨大地下壕、空爆の跡。それら遺構の考古学的調査データをもとに編んだ、初めての本格的戦跡事典。各項目には豊富な写真・図版データを満載。戦争が学べる資料館・ネット一覧、調査に便利な現地アクセス図も付す。戦跡考古学の成果を示す全国版事典誕生。
●主な収録遺跡
根室半島のトーチカ群/竜飛監視廠/岩鼻火薬製造所/人間魚雷回天基地群/中島飛行機地下工場/見晴台高射砲陣地/原爆ドーム/毒ガス島・大久野島/旧日本軍顔面土製品/城井一号掩体壕/沖縄戦関係/東寧・虎頭要塞(中国)/泰緬鉄道(タイ)ほか101遺跡。
内容説明
本書は、近代の戦争遺跡の事典として、考古学・文化財・文献史学・建築学・工学・歴史教育・平和学習の各分野の視点からの総論、また国内外の戦争遺跡の調査・研究、学習、保存運動、保存・活用の成果をわかりやすく紹介した、専門百科事典である。平易に解説し、アクセス地図、写真・遺構図・遺物図などを豊富に加え、ことに中学校・高校生徒の調べ学習や、教員・学生・一般市民・団体の見学・調査研究・教材研究に役立つように配慮した。
目次
1部 戦争遺跡、調査・保存・学習の方法(近代遺跡としての戦争遺跡;戦争遺跡と文化財;遺構と遺物の調査法 ほか)
2部 戦争遺跡案内(国内編;海外編;戦争遺物)
3部 調査・研究のための情報データベース(史料所蔵機関;代表的な平和資料館・戦争資料館一覧;研究・運動ネットワーク)
著者等紹介
十菱駿武[ジュウビシシュンブ]
考古学。山梨学院大学教授・戦争遺跡保存全国ネットワーク代表・文化財保存全国協議会代表委員・山梨県文化財保護審議委員
菊池実[キクチミノル]
戦跡考古学。(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団主幹兼専門員・戦跡考古学研究会代表・中国東北烈士紀念館名誉研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。