出版社内容情報
赤穗事件300周年記念出版。事件勃発から義士の最期までを現存する史料で読み解く。
古文書初心者でも自然に300年前にタイムスリップし、古文書に親しみ読む力が付いてきます。忠臣蔵ファンには待望の書です。古文書を読む楽しさと忠臣蔵の史実に迫る楽しさを同時に味わえる一挙両得の本です。
第1幕 事件勃発
①梶川氏日記―刃傷事件目撃者による記録(東京大学史料編纂所蔵)/②栗崎道有記録―額の傷は三寸五、六分(東京大学総合図書館蔵)/③田村家御年代記―内匠頭、庭先の切腹(一関市博物館蔵)/④多門伝八郎覚書―目付の異議申立て(東京大学総合図書館蔵)/⑤徳川実紀―賄賂説をとった幕府の公式記録(国立公文書館蔵 内閣文庫)
第2幕 赤穂城明渡し
①岡山藩忍びの報告Ⅰ―忍びの者・赤穂城下潜入記(岡山大学附属図書館蔵・池田家文庫)/②岡山藩忍びの報告Ⅱ―大石内蔵助の胸中を探る(岡山大学附属図書館蔵・池田家文庫)/③幕府条々―赤穂城下に掲げられた高札(岡山大学附属図書館蔵・池田家文庫)/④赤穂城御請取書留―神妙に城明渡す(龍野市立歴史文化資料館蔵)
第3幕 流浪と復仇のはざま―赤穂浪士の手紙
①小野寺十内―妻へ-飢え死にも覚悟されよ(『涙襟集』所収)/②大高源五―母へ-悲しみ申さぬよう…(赤穂市正福寺蔵)/③岡野金右衛門―母へ-念仏を頼みます(赤穂市奥藤利文氏蔵)/ ④早水藤左衛門―兄へ-義絶の証(赤穂市立歴史博物館蔵)/⑤小野寺幸右衛門―寺へ-母をよろしく(赤穂市正福寺蔵)/⑥冨森助右衛門―堀内伝右衛門へ-切腹を目前に(赤穂市立歴史博物館蔵)/⑧大石内蔵助Ⅰ―同志へ-決意を内に(赤穂市立歴史博物館蔵)/⑨大石内蔵助Ⅱ―寺々へ-討入り前夜の暇乞い(赤穂市正福寺蔵)
第4幕 討入り
①寺坂信行自記―討入りのマニュアル(国立国会図書館蔵)/②金銀請払帳添状―大石から瑤泉院へのメッセージ(東京大学史料編纂所蔵)/③聞書―討入り日決定(赤穂市教育委員会蔵)/④冨森助右衛門筆記―吉良邸内戦闘詳報(赤穂市立歴史博物館蔵)/⑤浅野内匠家来口上―共に天を戴くべからず(赤穂市立歴史博物館蔵)/⑥野本忠左衛門見聞書―討たれた側が見たもの(米沢市〈上杉博物館〉蔵)
第5幕 義士の名を留めて
① 堀内伝右衛門覚書Ⅰ―義士インタビュー集(早稲田大学図書館蔵)/②評定所一座存寄書―事件処分に揺れた幕閣議事録(東京大学史料編纂所蔵)/③処分申渡し覚―幕府最終判決(東京大学史料編纂所蔵)/④堀内伝右衛門覚書Ⅱ―義士の最期(早稲田大学図書館蔵)/⑤徳川実紀―将軍の苦悩と決断(国立公文書館蔵・内閣文庫)
内容説明
史実はドラマよりも面白い。3月14日と12月14日、2つの14日をめぐる命のやりとり。その時、浅野は?吉良は?大石は?古文書が語る事件の真相。
目次
第1幕 事件勃発(梶川氏日記―刃傷事件目撃者による記録;栗崎道有記録―額の傷は三寸五、六分 ほか)
第2幕 赤穂城明渡し(岡山藩忍びの報告(忍びの者・赤穂城下潜入記;大石内蔵助の胸中を探る) ほか)
第3幕 流浪と復仇のはざま―赤穂浪士の手紙(小野寺十内―妻へ―飢え死にも覚悟されよ;大高源五―母へ―悲しみ申さぬよう… ほか)
第4幕 討入り(寺坂信行自記―討入りのマニュアル;金銀請払帳添状―大石から瑤泉院へのメッセージ ほか)
第5幕 義士の名を留めて(堀内伝右衛門覚書―義士インタビュー集;評定所一座存寄書―事件処分に揺れた幕閣議事録 ほか)
著者等紹介
吉田豊[ヨシダユタカ]
1933年福島県生まれ。1955年国学院大学文学部文学科卒業。現在、生涯学習古文書インストラクター。早稲田大学エクステンションセンター・文京女子大学生涯学習センター・よみうり文化センター講師
佐藤孔亮[サトウコウスケ]
1956年大分県生まれ。1980年立教大学文学部史学科卒業。出版社勤務を経て、フリーランスライターとして独立。歌舞伎・落語をはじめ古典芸能全般に精通。相撲とその歴史にも造詣が深い。また、川柳・都々逸作家としても活躍中
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