アメリカと日華講和―米・日・台関係の構図

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  • サイズ A5判/ページ数 282,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760120550
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C3031

出版社内容情報

講和問題を事例に戦後日中関係におけるアメリカの役割を明らかにした初めての実証研究。アメリカ、日本、国民政府、それぞれの公文書を駆使し、戦後東アジア国際政治の大きな文脈の中で日中関係がどう構築され、アメリカがどのような役割を果たしたかを明かす。「吉田書簡」問題、日華講和におけるアメリカの役割、日本の対中国政策、戦争賠償問題などの諸点で、独自の見解を提示した本書は、国際政治史研究に新たな一石を投ずるものである。

はじめに
第一章 冷戦の東アジアヘの波及
 1アメリカの戦後構想の崩壊
 2中国から日本へ
 3人民中国に対する政策
 4アメリカの台湾介入
第二章 人民中国の登場と米中対立
 1向ソ一辺倒
 2西側との関係と革命外交
 3人民中国の対日政策
第三章 国民政府の対日政策
 1戦争終結直後の対日政策
 2賠償要求
 3対日講和問題への対応
第四章「日米同盟」形成のための講和
 1アメリカの「寛大な講和」
 2講和への日本政府の対応
 3中国問題での日米協力
第五章外圧利用外交―「吉田書簡」の意味
 1「吉田書簡」の作成
 2日華講和と日本の世論
第六章 「予備交渉」としての米華交渉
 1後退を続けた国民政府の立場
 2「平和条約」の名称をめぐる折衝
第七章日華平和条約交渉
 1国民政府の基本的立場
 2日本政府の基本的立場
 3条約名称問題
 4国民政府の他の連合国並みの権利問題
 5賠償問題
 6適用範囲問題
 7日華交渉に対するアメリカの対応
おわりに
基本資料および参考文献

内容説明

戦後東アジアの国際政治を規定した構造を解明。「吉田書簡」にも独自の解釈を提示する、日米華三国の文書を駆使した最新の実証研究。

目次

第1章 冷戦の東アジアへの波及
第2章 人民中国の登場と米中対立
第3章 国民政府の対日政策
第4章 「日米同盟」形成のための講和
第5章 外圧利用外交―「吉田書簡」の意味
第6章 「予備交渉」としての米華交渉
第7章 日華平和条約交渉

著者等紹介

袁克勤[エンコクキン]
1955年中国吉林省生まれ。1983年中国吉林大学歴史学部卒業。1990年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得。現在北海道教育大学助教授。法学博士(一橋大学)
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感想・レビュー

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spanasu

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日本にとって日華講和は規定路線であることを解き明かし、日華講和におけるアメリカの役割を従来よりも小さく描いた。

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