悪魔を思い出す娘たち―よみがえる性的虐待の「記憶」

悪魔を思い出す娘たち―よみがえる性的虐待の「記憶」

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760117284
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0011

出版社内容情報

「悪魔崇拝者に性的虐待を受けた」として娘から告発された保安官。だが、その虐待は本当にあったのか? 心の、家族の、宗教の、そしてアメリカのダークサイドを抉りだし、「ニューズウィーク」他各紙誌で絶賛されたノンフィクション。

第1章 堕ちる男
ポール、問題があるんだよ/自分がそんなことをするとは思えない
第2章 悪魔の棲む家
親父はおれたちのことは何の気にもかけていなかったよ/子供でいることを許されなかったんだ/異言/足音が近づいてくるのが聞こえるわ/一家で知らないのは、あなただけなんです/全貌が明らかになりつつあるの
第3章 ふたりの共犯者
どうしてその記憶がないのか/眠らずに、パパが来るのを待っています/あなた以外の人物からも虐待をうけたんだ/奥さんをジムにやらせたのか?/ホラー・ムーヴィみたいだ
第4章 増殖

内容説明

ふたりの娘から告発され、逮捕された警官ポール・イングラム―無実の彼が、なぜ20年もの実刑を宣告されたのか。アダルトチルドレン、抑圧された記憶という今世紀最後の「神話」を破壊する迫真のノンフィクション。

目次

第1章 堕ちる男
第2章 悪魔の棲む家
第3章 ふたりの共犯者
第4章 増殖する悪夢
第5章 魔女と小人たちの夜
第6章 生存者たち
第7章 はずされた指輪
第8章 記憶の迷宮へ
第9章 見えない傷跡
第10章 人生最大の日
第11章 ささやかな実験
第12章 抑圧という神話
第13章 空中分解する事件
第14章 裁きのとき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なお

14
図書館本。覚えのない子供たちへの性的虐待を追及される中で現実的になっていく。どれが真実なのか解らないけど、虐待描写がキツい。2017/01/25

misui

12
身に覚えがない性的虐待の容疑をかけられ、ありえない虐待の記憶を回復してしまうという事件をめぐるルポ。娘たちの告発はやがて地域全体を巻き込んで悪魔崇拝集団を浮き彫りにしていく…。アメリカでは80年代から悪魔崇拝絡みの虐待を訴える人々が急増しているそうで、しかしろくな証拠が見つからないままに終わっている。これは多くが虚偽記憶による捏造であり、訴えられた側もやったはずのない虐待の記憶を作り出してしまう場合がある。記憶がこんなにも脆いのかと愕然とするとともにそれが容易に共同幻想に染まるのは恐ろしすぎる。2016/02/27

小早川

4
木曜アンビリバボーにあわせて。問答無用の押し付けがあったのだと思うと苦しくて恐ろしい2020/04/02

澱緑

4
虚偽記憶は非常に興味深いが、同時に全ての性暴力被害者を疑う人々が増えないように願う。2017/07/15

メロン泥棒

1
アメリカで実際にあった身に覚えの無い娘への性的虐待により実刑判決が下された事件の詳細な経緯と考察。アメリカらしい悪魔信仰や嘘発見器、心理学の誤謬なども絡んでくるが、自白だけに頼った冤罪事件として日本でも十分に起こりえる。むしろ、日々起こっているのでは無いだろうか。2010/07/17

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