出版社内容情報
病める社会の「痛む子ども」と「痛む教師」。子どもたちの自由と安心のために,「癒し」はどのように追求されねばならないか。教育臨床心理学の立場から懇切に解き明かす。
はじめに
Ⅰ 子どもの心の不思議
1 心のなかの大人
2 心にすみつく不安
3 言葉を超えるもの
4 無気力というシグナル
5 ダブル・バインドの悲しみ
6 湯冷めしない温泉のような話
7 スキンシップってなに?
8 おかあさんもパフォーマンス?
9 良い子を脅かす「怖い」目
Ⅱ 花が癒す、人が癒す
1 心の深呼吸
2 受苦を重ねる
3 「たんぽぽもどき」の午后に
4 「ユタ半分、医者半分」の癒し
5 薔薇の町
6 問題児にされたバラの少年
7 記憶の封印が解ける時
8 黄水仙と庭の淑女たち
9 人が癒す
Ⅲ 教師たちへ
1 教師が陥る罠―強迫性という病い
2 非常識という文化
3 「子どもの最善の利益」について
Ⅳ 子どもが生きられる学校へ
1 学校から姿を消した子どもたち
2 子どもが権利の主体として生きられる学校
3 スクールカウンセリングを考える
Ⅴ 【読書案内】ファンタジーの癒し
1 心のトランスフォーメーション―『ふたごの魔法つかいSOS』
2 感動という言葉をはるかに超えた本―『リトル・トリー』
3 生ける屍から慈愛の人へ―『ローラ、叫んでごらん』
4 フリードリヒの生と死―『あのころはフリードリヒがいた』
5 孫とおばあちやんとの魂の円環―『少女ソフィアの夏』
6 一人の友があれば極限でも生きる勇気が湧く―『ふたりの老女』
7 成長する少年の人格と魂の融合を豊かに描く―『ウルティマ、ぼくに大地の教えを』
8 私たちが「還っていく故郷」のような物語―『オフェリアと影の一座』
あとがき
内容説明
おとなたちへ!なぜ心にふれるかかわりができないのか。大人も子どもも「透明な存在」になっていく時代。学校から消えた子どもたちはいかにして癒しと回復に出会えたか。心を癒すファンタジックエッセイ。
目次
1 子どもの心の不思議
2 花が癒す、人が癒す
3 教師たちへ
4 子どもが生きられる学校へ
5 「読書案内」ファンタジーの癒し