出版社内容情報
火責め,水責め,車裂き,磔…古代から近世にいたるまで,時の権力者たちは,多種多様な「拷問」と「刑罰」の方法をあみ出してきた。その具体的方法,実例を豊富な文献引用と図解で,時代順に整理。日本史の暗黒面を描く異色の書。
内容説明
本書は、日本史の裏面、暗黒史ともいえる拷問、刑罰をとりあげたものである。その具体的方法、実例を時代順に整理しつつ、図解した。
目次
古代の拷問と刑罰(髪抜きと爪剥がし;贖罪;移郷 ほか)
中世の拷問と刑罰(梟首刑;舌を切って吊し責にする拷問;腕の筋を断って流罪 ほか)
近世の拷問(水磔;切支丹信徒長崎での烹殺し;切支丹信徒の逆さ吊しの拷問 ほか)
近世の刑罰(呵責刑;押込刑;預かりの刑 ほか)
近世の私刑(背割・梅鉢・不動・鉄砲・半ビラ・鶴の餌拾い;作造り;石子詰 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayzk
6
日本の江戸時代までの拷問と刑罰の種類を網羅。江戸時代には「拷問」と「責め問(せめどい)」は違うそうです。爪はがし、入れ墨、牛裂(うしざき)、おなじみの磔、火刑、軽いものでは晒し者にする恥辱刑、押し込み、蟄居、等色々ありますよ。 先ごろ、現代日本の死刑制度を問う本を読んだのですが、悪質な死刑囚は判決が出たら早々にこの本に載っているような刑に処していただきたいものです。2021/08/18
boutiquekouichi
1
法制史のレポート作成の参考に。他の刑罰史の本を複数読んだ後だったので「えっ火刑ってこんなんだったの!」といった新鮮さは薄れたけど、やはり強烈(特に中世)。正直なところ、拷問は別として、かつての司法手続き・刑罰は一概に「負の歴史」と言い切ることはできないんじゃないかとは思うけれど、それでも現代に生まれたことに安堵してしまう。。 図説とはいえイラストは控えめで、思わず目を背けたくなるような描写で怖くならないように配慮したと思われる箇所もちらほら見られるから、グロ苦手な方でも大丈夫かと。個人的には、海老責めの図2012/11/14
ipusiron
0
2000/2/6読了