出版社内容情報
埋葬された人骨の歯を計測・分析し,被葬者の埋葬時期,埋葬順位,年齢,性別等のデータを総合し,親子,兄弟等の親族関係を解明。考古学と自然科学が見事に結合した研究成果は佐原眞氏をして「世界的に注目をひく偉業」と絶賛せしめた。
第1章 原始・古代親族構造解明のための方法論的検討
1 欧米における親族構造研究の概観
2 日本における親族構造研究の概観
3 本研究で用いる方法と資料
第2章 古墳時代親族構造の学説史的検討
第3章 上ノ原横穴墓群被葬者の親族関係
第4章 前半期古墳の事例
第5章 後半期古墳の事例
第6章 古墳被葬者の親族関係
終章 総括と展望
文献
索引
目次
第1章 原始・古代親族構造解明のための方法論的検討
第2章 古墳時代親族構造の学説史的検討
第3章 上ノ原横穴墓群被葬者の親族関係
第4章 前半期古墳の事例
第5章 後半期古墳の事例
第6章 古墳被葬者の親族関係
終章 総括と展望
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遊動する旧石器人
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1995年刊行。古墳時代の墳墓出土の人骨から親族関係を考察する。主に複数体埋葬人骨を対象に、まずは人骨の配置、重なり方、乱れ具合(片づけ、関節の外れ具合など)から埋葬順を導き出す。埋葬人骨からは性別・年齢がある程度判明するために、墳墓初葬時における、埋葬人骨の推定年齢を導き出し、世代差を措定する。そして、最後に歯冠計測値を基に、埋葬人骨の血縁関係の可能性を導き出す。それによって、墳墓における埋葬人骨から埋葬された親族関係を明らかにする。上ノ原横穴墓群、前半期古墳、後半期古墳と事例検証をしていく。2014/06/14