出版社内容情報
「聖地」の一角で発掘された〈死海文書〉。それは,初期キリスト教史を根底から覆す――正統的キリスト教会の権威を失墜させる――爆薬であった。無数の中傷と憶測を生んだ謎を究明し,大胆な仮説を提示する。西欧ジャーナリズムの真髄!
序文
第1部 欺瞞
第1章 巻物の発見
第2章 国際チーム
第3章 巻物にまつわるスキャンダル
第4章 〈合意〉に抗して
第5章 学問世界の政治と官僚主義的惰性
第2部 ヴァチカンの代表者たち
第6章 科学の猛攻撃
第7章 現代の異端審問
第3部 死海文書
第8章 キリスト教正統主義にとってのディレンマ
第9章 『死海文書』
第10章 信仰に仕える学問
第11章 エッセネ派
第12章 『使徒言行録』
第13章 「義人」ヤコブ
第14章 律法への熱情
第15章 ゼロテ党員の自決
第16章 パウロ―ローマのスパイあるいは密告者?
内容説明
国際的な謀略に巻き込まれた〔死海文書〕新しいイエス像を隠すものは誰なのか。キリスト教世界を震撼させた、超話題の書の登場 現代のタブーに挑んだ、欧米ジャーナリズムの神髄。
目次
第1部 欺瞞(巻物の発見;国際チーム;巻物にまつわるスキャンダル;〈合意〉に抗して;学問世界の政治と官僚主義的惰性)第2部 ヴァチカンの代表者たち(科学の猛攻撃;現代の異端審問)
第3部 死海文書(キリスト教正統主義にとってのディレンマ;『死海文書』;信仰に仕える学問;エッセネ派;『使徒言行録』;「義人」ヤコブ;律法への熱情;ゼロテ党員の自決;パウロ―ローマのスパイあるいは密告者?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぽぞう☆
13
図書館本。死海文書関連、古い出版か、順に読んでる。この本は文書の内容にも触れないわけではないが、カトリック教会が死海文書をいかに独占し、内容の発表を遅延し続けたのかについて焦点が当てられている。2020/01/08
鐵太郎
6
神田の古本屋で入手。キリスト教の歴史には興味はあったので読んでみたが、書かれていたのは、新史料による新解釈よりその史料がいかに隠されたかの歴史がメイン。西欧の「合理的」な人々の驚くべき頑迷さが、ある意味衝撃的だった。2013/09/04
takao
3
ふむ2022/11/20
halfpint
1
橋本治さんのオススメによる①。(『宗教なんかこわくない!』より)2009/01/17