江戸の穴

  • ポイントキャンペーン

江戸の穴

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784760105892
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0021

出版社内容情報

独特の手法で江戸を復元した好評の既刊『江戸を掘る』の著者が,東京各地に残る遺構=「穴蔵」の謎に迫る。「地下空間=穴」の中から見た巨大都市江戸の実像に,近世都市考古学の方法からアプローチするユニークな江戸・東京論。

はじめに
第1章 御茶の水発見の穴
「穴さぐり」●末記
帝都の真中に千年前のメトロ/「群集墓」を調査した担当官上田三平の談話/土地の陥没によって出現した「穴」/群集墓説への疑問/地下式倉庫―穴蔵説/幕府転覆計画―丸橋忠弥の地下武器庫?/遺物が少ないために生まれた諸説
江戸の地下式■室
御茶の水の穴=■室説/小石川伝通院前発見の穴/本郷三丁目発見の穴/地下室は町屋にあった?/江戸の地下式■室/『安政見聞誌』にみえる■室/地下式■室の年代と分布
第2章 穴蔵の話
武家屋敷の地下室
地下空間の調査/真砂遺跡の地下室/江戸の地下室/加賀藩邸―東京大学構内の発掘/記録に残る遺構と残らない遺構/地下室第Ⅰ群遺構は台地上で発見される/地下室第Ⅰ群=「穴蔵」/穴蔵とは何か/本郷邸内「八筋長屋」の穴蔵/穴蔵の実態―非常用の倉庫/武家屋敷の穴蔵の使いみち/鷹匠同心組屋敷の穴蔵/旗本屋敷の穴蔵/武家屋敷の穴蔵の年代
町人地の穴蔵
落語『穴どろ』/『守貞漫稿』にみえる穴蔵/町人地の穴蔵の構造/八丁堀の穴蔵/吉原の穴蔵/『安政見聞誌』に描かれた穴蔵/造船技術から育まれた穴蔵製作の技術/穴蔵の始まりについての諸説/穴蔵に対する禁令/火災への備え/耐火倉庫としての穴蔵/穴蔵の流行と火災に対する有効性/近代文学にみられる穴蔵―『大菩薩峠』と『夜明け前』から
穴蔵の歴史
地下貯蔵の歴史/農村の地下氏貯蔵庫/江戸時代の温室/中国の穴蔵/宋・元代の▲蔵
石組みの穴蔵
江戸城天守閣の盛衰/天守閣の「穴蔵」/江戸城内の発掘/江戸城趾竹橋門内の発掘/発掘された石組遺構と穴蔵/「竹橋」の由来/北丸の整備と竹橋門/竹橋門の構造/石組みの穴蔵/関西の石組の穴蔵蓋
江戸から東京へ
■室の分布/穴蔵と穴蔵工の分布/■室のその後/東京穴蔵大工職業組合/穴蔵大工の人口
第3章 地中の江戸
江戸の発掘
江戸の遺跡/江戸の発掘史
江戸の地形と土地利用
江戸の地形の成り立ち/江戸の原地形/地下室の分布
あとがき

●は、顛の旧字
■は、麹の旧字
▲は、空の工の部分に牛の下に口

内容説明

東京の地下に眠る遺構=「穴蔵」に、近世考古学の視点から迫るユニークな江戸―東京論。

目次

第1章 御茶の水発見の穴(「穴さぐり」顛末記;江戸の地下式麹室)
第2章 穴蔵の話(武家屋敷の地下室;町人地の穴蔵;穴蔵の歴史;石組みの穴蔵;江戸から東京へ)
第3章 地中の江戸(江戸の発掘;江戸の地形と土地利用)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinaba

0
東京に残る江戸時代の穴蔵遺跡について。より古い時代の遺構と違って今の町並みとの繋がりの密接さが興味深い。あと江戸・東京の低地は大火や空襲の灰が地層をなしていて年代推定に使われるというの、なるほどなあ。2015/02/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/332997
  • ご注意事項