出版社内容情報
近代日本社会にとって天皇制とは何だったのか。11名の気鋭の執筆陣が,帝国憲法・地域社会・民衆・宗教・都市問題・部落問題などきわめて多角的な視点から,天皇制の実相にアプローチする。天皇制の多様な側面に光をあてる論文集。
はしがき……………………………………………………………………岩井忠熊
帝国憲法体制の崩壊―内閣官制・公式令・軍令をめぐって…………岩井忠熊
第1部 天皇制と文化
明治維新と賀茂祭・石清水放生会
―「朝延の祭」から「神社の祭」へ……………………………………高木博志
地域社会と明治維新―氏神から郷村社へ………………………………福井純子
民衆宗教における民俗的蹉跌―金光教の「近代」……………………桂島宣弘
民権期京都の都市言論人群像……………………………………………今西一
明治青年とナショナリズム………………………………………………河西英通
第2部 天皇制と社会
都市と天皇制に関するノート……………………………………………小路田泰直
大同団結運動の論理―雑誌『愛民』を中心に…………………………後藤靖
皇族軍人の誕生―近代天皇制の確立と皇族の軍人化…………………坂本悠一
同愛会・全国融和連盟と中央融和事業協会の対立と統合
―1920年代の融和運動……………………………………………………掛谷宰平
ファシズム期の部落問題…………………………………………………鈴木良
内容説明
「天皇制」研究に新たな地平を開く論文集。政治・経済・文化・社会の広範な視角から実相に鋭く迫る。
目次
帝国憲法体制の崩壊―内閣官制・公式令・軍令をめぐって(岩井忠熊)
明治維新と賀茂祭・石清水放生会―「朝延の祭」から「神社の祭」へ(高木博志)
地域社会と明治維新―氏神から郷村社へ(福井純子)
民衆宗教における民俗的蹉跌―金光教の「近代」(桂島宣弘)
民権期京都の都市言論人群像(今西一)
明治青年とナショナリズム(河西英通)
都市と天皇制に関するノート(小路田泰直)
大同団結運動の論理―雑誌『愛民』を中心に(後藤靖)
皇族軍人の誕生―近代天皇制の確立と皇族の軍人化(坂本悠一)
同愛会・全国融和連盟と中央融和事業協会の対立と統合―1920年代の融和運動(掛谷宰平)
ファシズム期の部落問題(鈴木良)