内容説明
元料理人の書店主が贈る心あたたまる物語。
古びた商店街にある小さな書店「ふくふく書房」。店を切り盛りするのは元料理人の夏郎とその娘の成、そして看板犬のフクコと猫の大福だ。書店の営業時間は夜八時までだが、閉店後ごくごくたまに、店前に灯りがつき食欲をそそるいい香りが漂い始める――。
同棲中の婚約者の浮気現場を目撃してしまった女性に、女手ひとつで育てあげた娘が巣立ち寂しさを覚える母親。
困りごとを抱える人々が訪れるのは、書店兼食事処という夜の小さな休憩場所。寡黙な店主が作る夜食と娘が作るデザートが、疲れた心を癒やし、明日への元気をくれる。心あたたまる感動の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
66
毎回違うお客さんがお店を訪れる連作短編。最初の方は偶然に訪れた一見さんだけど、最後の方は常連さんと。。お父さんの温かさがとてもいい。砂川さん、こういうお話も書くんですね。2025/05/30
はにこ
61
昼は本屋、夜は動物つき定食屋。素泊まりオッケー。私にとっては天国だね。悩みを抱える人々が訪れ、元気をもらってかえっていく。こんな素敵な場所が近所にあったら通うのに。夫を亡くした女性の話とモラハラ男から逃げる親子の話が印象的だった。シリーズ化できそうな物語。また出ないかな。2025/11/12
オセロ
57
人生で誰もが味わう自分の力ではどうしようもない出来事。それは置かれた状況など人によって様々だけれど、そんな人たちがふらっと立ち寄るふくふく書房が心休まる居場所になってくれる。更に美味しい料理とスイーツが活力をくれるとは何とも素敵なんだろう。どのエピソードも良かったけれど、特に学校で居場所をなくしたな少女の話と店主の娘の話が印象的でした。 2025/06/07
Karl Heintz Schneider
46
ふくふく書房はちょっと変わった本屋さん。昼間は普通の書店なのだが22時になると「お食事あり〼。」の看板が。店を営むのは寡黙な店主とその娘のふたり。店で飼っている犬と猫も大事な接客要員。この店にたどり着くのは不思議と心に傷を負った人ばかり。そんな人たちのために一晩3千円で泊まれる部屋もある。いわばここはそんな人たちのための避難場所。今夜もまた浮かない顔をした客がふらりと舞い込む。そんな店主と娘にも実は悲しい過去があり最終話でその詳細が明らかになるのだが読みながら涙、涙、涙。最近泣いてない人にオススメの一冊。2025/09/28
荒川叶
45
心温まる作品!今の私にはぴったりでした。 夜は不安や恐怖が高まる時間帯。そんな時、夜に食事をする場所があるのは凄く安心出来るだろうな。 食事で体が暖まり、暖かな人と触れ合う事で心身が回復して次の一歩が踏み出せる。近くにあったら毎日通いたいな。 2025/05/19
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