内容説明
本書は国際的視野から教育勅語をとらえ、その動態を批判的に検証したものであり、従来の天皇制教育研究に新生面を切り拓こうとした試みでもある。
目次
第1部 教育勅語発布以降の国際社会と翻訳教育勅語の諸相(台湾における植民地教育の創業と教育勅語の導入;国内外における英訳教育勅語とその諸相;欧米倫理運動とドイツにおける吉田熊次の教育勅語講演)
第2部 官定英訳教育勅語の成立とその位相(官定英訳教育勅語の国際的成立条件;官定英訳教育勅語の成立とその特質)
第3部 日露戦争後の国際社会と官定翻訳教育勅語(イギリスにおける官定英訳勅語の紹介とその影響関係;文部省『漢英仏独教育勅後訳纂』の成立とその国際的背景;官定翻訳教育勅語の動向)