内容説明
ヤドカリの刺身、マンボウの味、本物ショッツル鍋、カモの貝焼き、大根そば…。人生を彩ってくれる、旅先でのいろいろな人との出会い、そして料理との出会い。日本津々浦々、飽くなき探求心で美味を求めて歩き回った俳優にして名エッセイストである著者が、新鮮な心と果てしなき旅の中で描く、珠玉のエッセイ集。
目次
伊勢エビ級!ヤドカリの刺身―豊饒の海、豊後水道で見つけた珍味
初秋の潮風の中でタコシャブに舌鼓―“消費拡大”が狙いのアイディア料理
旅ごとに挑戦したい珍味・奇味―びっくり仰天、ワケの味噌がらめ
まさに春風駘蕩、マンボウの味―もっきりの茶碗酒に気分も春霞
メキシコインディアンに糖尿病なし―カルシウムは牛乳の29倍、サボテン料理
とびきり獲れたてトビ魚の刺身―舟酔いも忘れるほどの絶妙の甘さ
積乱雲の下でココナツ・ジュース―母なる地球のぬくもりをゴクリ
年々明度を増すイカ釣りの漁火―暗い現実もある最近のイカ事情
今日食べる分だけ獲ればいい―“味わう”ということを考える
言い得て妙、「ホヤは涼しかろう」―強情っぱりな味わいを老婆がずばり!〔ほか〕
著者等紹介
渡辺文雄[ワタナベフミオ]
1929年、東京生まれ。東京大学卒業後、電通に入社。31年、松竹「泉」で映画デビュー。俳優業のかたわら、TVレポーター、司会、クイズ番組など多方面で活動。2004年8月、急逝
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