内容説明
信州松代藩御台所人にして微塵流の達人・田鎖甚三は恩ある上役・鷹取忠資を斬殺、逐電した。復仇を断念した弟に代わり、残された姉・ひなは仇討ちへと旅立つ。それから五十七年、吉原で討たせ屋を裏稼業とする鈴鳴喜兵衛の元へたどり着いた老女は喜兵衛に助力を依頼する。一方、喜兵衛を仇と狙う伊織と彦一郎の姉弟は、自らの仇討ちの裏事情に気付きはじめる…。勧善懲悪痛快時代劇シリーズ第三弾、悪漢斬るべし。
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年東京生まれ。武蔵大学卒。銀行員を経て漫画原作者に転身。1994年、学研歴史群像大賞を受賞した「板東武陣侠―信長を討て!」で作家デビュー。歴史小説、戦記小説など多彩な分野で活躍
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