内容説明
三代将軍家光の治世、幕府総目付・柳生宗矩の一行が、下城の際何者かに襲われた。将軍家の指南役の江戸柳生に刃向かう者とは?御三家筆頭の尾張に不穏な動きを察知した宗矩は、幕府隠密である裏柳生を柳生十兵衛三厳に任せ、動向を探らせる。やがて、幕府転覆を企む尾張藩主・松平義直と背後で暗躍する尾張柳生が浮かび上がるが…。尾張柳生を率いる兵庫助の目的は!?幕府隠密・裏柳生の存亡を賭け、十兵衛の殺戮剣が迎え撃つ!傑作長篇時代小説。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。小学校教員在職中に執筆を始め、デビュー作『剣の道殺人事件』で、第36回江戸川乱歩賞を受賞。その後もミステリーを中心に作品を発表し、近年は、時代小説の分野で評価が高い
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