内容説明
温暖な伊豆のつけ根に位置する駿州沼里の、狩場川に架かる青瀬橋のたもとから、身元不明の遺体が見つかった。顔は潰され、左の肩から右腰まで尋常ならざるすさまじい刃傷が残されていた。二十年の同心の経歴をもつ森島新兵衛は、死体の身元と、すさまじき剣を使う犯人を捜すべく単身動きはじめるのだった。死体は果たして誰なのか、何故顔が潰されたのか、そしておそるべき剣の遣い手とは?―時代小説の期待の新鋭による、渾身の書き下ろし時代ミステリー。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。現在三島市在住。明治大学経営学部卒業。1999年第1回角川春樹小説賞特別賞を『駿府に吹く風』で受賞(刊行に際して『義元謀殺』と改題)
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