内容説明
「駿河大納言様の御命を守るのだ」―父の仇討ちと修行のため旅に出ていた槇十四郎正方は、伯父の幕臣・土井利勝に江戸に呼び戻された。駿河大納言とは、将軍・家光の弟である。敵は将軍家に兵法を指南する柳生家。柳生には、裏の顔を支える、両角烏堂率いる七星剣と呼ばれる七人の刺客たちがいた。十四郎は、恐るべき暗殺剣をふるう彼らに立ち向かうのだが…。新たなる剣豪伝説、書き下ろしで遂に登場。
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、神奈川県小田原市生まれ。現在、静岡県清水市在住。73年、早稲田大学大学院文学研究科演劇専攻修士課程卒業。80年、「昼と夜」で群像新人文学賞を受賞。81年、「百舌が啼いてから」で芥川賞候補となる。2000年、『血路―南稜七ツ家秘録』で第2回角川春樹小説賞を受賞
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感想・レビュー
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キリン
6
柳生が主役じゃないんだね。意表を突かれました。2020/10/12
蕭白
4
先に後の2作品を読んでしまったので、気になって借りました。「七星剣」に仇に、ちょっと登場人物が多すぎた感じです。2015/10/18
としえ
4
父の仇討と修行の為に旅をする槇十四朗が、家光の密命を受けた柳生家の刺客から、忠長を守るようにと、幕臣である伯父に頼まれる。将軍家の争いに巻き込まれた十四朗が、柳生家の七星剣と呼ばれる七人の刺客に立ち向かうことになる話。十四朗は剣の腕は立つがまだまだ未完で、強そうな相手と対峙する時にはハラハラさせられるのだが、そこが面白い。登場人物の心情がもっと語られていると良かったかなと思うし、なんとなく雑な扱いだなと感じる人物もいたが、続編があるようなので、まだこれから書き込まれてれていくのだろう・・・と思う。2013/04/04
woo
3
この人の剣豪物は初めてなのでどうかなと読み始める♪ 妙に力が入らないところがイイなぁ👍2019/07/20
コニタン
3
一気に読み終わり次に入ります。2014/03/08