内容説明
壬生寺の境内で、「楠小十郎の仇」という掛け声とともに襲ってきた謎の敵。二十人の襲撃者たちの動きは人間離れしていた。「剣聖」とまでいわれた総司の目をもってしても、その攻撃を避けることは難しかったのだ。少しずつ切り刻まれていく総司。斎藤一に助けをもとめたものの、彼には微妙な違和感があった。「彼は斎藤さんじゃない」。前世の東海公子としての意識で斎藤に語りかける総司。彼は果たして誰なのか…?一大叙事詩、待望の書き下ろしシリーズ第十五弾。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年、『文学の輪郭』(中島梓名義)で群像新人賞評論部門受賞。78年、『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞を受賞。80年、『絃の聖域』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆CHIKO
3
うそでしょー!よりによってここで終わりですか!?ああ、プロットでもいいからラストが知りたい。もうこの先が読めないなんて・・・ 別の物語も同時進行っぽくなってきて、これから!て感じだったのに・・・グイン・サーガにも通じそうな内容にもなってきてたのに・・・(ToT)2011/12/23
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
13巻から14巻までの間に2年空いたとのこと。 江戸時代の沖田総司と,幻想の世界の東海公子。 栗本薫の世界が広がって行く。 決して現実逃避ではないと思う。 思念が流行りすぎるのかもしれない。 歴史の理解には役立つかもしれない。 「橘小十郎の仇」について調べよう。 ps. 栗本薫の自己満足が,作品の神髄であることは、 栗本薫の愛好者の意見だと思う。 未完が不満であれば,書きつなげばよいだろう。 著作権継承者の了解は容易に得られると思う。2012/02/13
守里
1
うわぁ…よりによってここで終わりなんだ! ああ、やっぱり続きが知りたかったなぁ…2010/11/20