内容説明
中国産の農産物や食品の安全性に不安をもつ人は少なくない。農薬の残留・違法添加物の使用などがあったからだ。中国では近年、法規制が強化され、生産現場の安全対策も進んでいるという。安全・安心はほんとうに確保されたのか。現地調査から生産・加工・流通(貿易)の実態を描き、中国産農産物・食品の問題点をさぐる。
目次
第1部 中国農産物の産地―農業・農村・環境(主な農産物の産地;すっかりかわった中国の農村;零細な農家と機械化の遅れ ほか)
第2部 日本への農産物輸出―中国野菜の流通問題(増え続ける中国の農産物貿易;中国のWTO加盟と農業への影響;日本の農産物輸入の拡大と食料自給率 ほか)
第3部 食の安全・安心―中国産農産物の安全対策(中国野菜と残留農薬;中国食品の安全性;食の安全と強化された行政の対応策 ほか)
著者等紹介
大島一二[オオシマカズツグ]
1959年長野県生まれ。東京農業大学国際食料情報学部教授。博士(農業経済学)。主著『現代中国における農村工業化の発展―農村工業と農村経済の変容―』(単著)筑波書房、1993年(1994年度日本農業経済学会奨励賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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