内容説明
外部を失った市場原理という原理主義的暴力への批判。
目次
救済の夢と抵抗―『“帝国”』によせて
共犯性としてのスーパー国家性
主権、帝国(主義)、民主主義―『“帝国”』の射程
貨幣の帝国的循環と価値の金融的捕獲
“帝国”における包摂と排除―「生政治」についてのノート
隠れた生産の場所に降りて行くこと
マルチチュードの(不)可能性
マルチチュードの存在論的定義に向けて
主権、マルチチュード、絶対民主制―『“帝国”』をめぐる討議
著者等紹介
西谷修[ニシタニオサム]
1950年生まれ。東京大学法学部、パリ第8大学留学。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授
酒井直樹[サカイナオキ]
1946年生まれ。シカゴ大学人文学部極東言語文明学科博士課程修了。コーネル大学教授
遠藤乾[エンドウケン]
1966年生まれ。1996年オックスフォード大学政治学博士号。北海道大学大学院法学研究科助教授
市田良彦[イチダヨシヒコ]
1957年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、神戸大学国際文化学部教授
酒井隆史[サカイタカシ]
1965年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科満期退学、大阪女子大学教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mealla0v0
0
本書の狙いは、ネグリ&ハート『〈帝国〉』と、9・11以後の世界を照らし合わせること。様々な論者の議論が面白いのだが、なかでも注目すべき論は、酒井直樹の「共犯性としてのスーパー国家」だろう。ここで酒井は、イラク占領と日本占領の比較を行う。日本の占領が日本固有の特殊性だとは見做さず、むしろアメリカの世界政策の鋳型を見出すのである。▼他の論者は基本的にはネグリを解説/援用する形で立論している。いずれにせよ、一読の価値あり。2017/01/08
hsm
0
西谷論文のみ読了。2009/11/12
-
- 和書
- 日本の空襲 〈9〉 沖縄