内容説明
戦後の進歩的知識人の代表、思想史学のリーダーであった丸山真男。超国家主義、「原型」・「古層」を追究し、山崎闇斎学派、荻生徂徠、福沢諭吉らの思想構造を解明する丸山思想史学を再構成。丸山に対する論評を詳述。
目次
丸山真男の経歴・イメージ・思想史学
超国家主義と近代日本
近代ヨーロッパとその破綻
「原型」・「古層」・「執拗低音」
思想家の探究
終章 丸山真男に対する対蹠的な論評
著者等紹介
板垣哲夫[イタガキテツオ]
1947年、東京都に生まれる。1972年、東京大学文学部卒業。現在、山形大学人文学部教授
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感想・レビュー
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トキ
0
丸山眞男の研究の一部に関心があり、「『原型』・『古層』・『執拗低音』」以降の章をとりわけ興味深く読んだ。本書は丸山の研究と考え方を時間の流れに沿って再構成しており、個々の論考を読んでいる時と比べて理解が深まった。実感や意識といった内面的・主観的なものへの丸山のアプローチは面白いと思う一方で、ここまで言い切って良いのかという気持ちもある。内面や主観への情熱は近年の史学に似たところがある。ところで、丸山をラベリングして読むことを敬遠させる風潮がある。適切な概説というのは書くことも探すことも難しいものである。2021/02/09
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