内容説明
紀元前四、五世紀の兵法書『孫子』『呉子』は、我が国においては軍略のためだけでなく、政治学や人間心理を知るための教本としても使われてきた。戦わずして勝つというのが、この兵法書の要諦である。「彼を知り己れを知れば百戦殆うからず」「呉越同舟」(「孫子」)「人に短長あり、気に盛衰あり」(「呉子」)など、格言・名言が満載されている。
目次
孫子(計;作戦;謀攻;形 ほか)
呉子(図国第一;料敵第二;治兵第三;論将第四 ほか)
感想・レビュー
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くろまによん
4
戦って勝つとかまだまだやぞ。賢い奴は「勝ってから」戦うんや。戦争は大ごとやから本当に必要なときしかやったらいかんぞ。戦争は騙し合いや。負ける戦はやったらいかん。資源の無駄遣いやからいったん退いて体制を立て直して勝てるようになったら戦え。あと長期戦は国が疲弊するからやったらダメ。現代語孫子。2020/11/26
すし
0
いま「風林火山」を見ているので前半の孫子の部分だけ読んだ。敵をよく知るためにスパイを使う、敵を孤立させて戦争前に降伏させる、敵の形によって臨機応変に形を変えるなど、確かにここに書いてある通りに行動できたら勝てるだろうという当たり前のことが書いてあった。でも生活でどう実践していくかなどは全く分からない状態で、全然自分の中で消化できていないなあと思う。2017/07/02
Doraneko358
0
難解2013/11/13
v&b
0
編集・訳文がダメ。「本文」「解釈」「背景」という三つの構成、及びその内容が致命的にレベルが低い。岩波との圧倒的な差を感じた。2010/12/24