Minerva人文・社会科学叢書
ユグノーの経済史的研究

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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623037490
  • NDC分類 332.3
  • Cコード C3333

出版社内容情報

【内容】
近代西欧経済史の空白を埋める――
近代資本主義の生成と発展に寄与した、少数被圧迫者たちの経済活動の実態。
フランス・プロテスタントであるユグノーは、16、7世紀のフランス経済において極めて重要な位置を占めていた。事実、弾圧の結果として彼らが亡命した後、フランス経済は大打撃を受け、イギリス、オランダなどの諸国に資本主義発展の中枢的担い手を譲ることになる。本書は、ユグノーの経済史的意義を正面から取り上げ、彼らがフランスの資本主義発展に果たした役割を正しく評価し、ユグノーの主体となった階層が多岐にわたること、また彼らこそプロテスタンティズムの倫理のにない手として西欧の資本主義の生成と発展に大きく寄与したことを検証する。

【目次】
ユグノーの関連年表
序 ユグノーの経済史的研究の意義
 一 ユグノーと近代資本主義に関する諸見解
1 マックス・ヴェーバーのユグノー論
2 ヴェルナー・ゾンバルトのユグノー論
 二 ユグノーとナント勅令廃止
3 フランスの資本主義的発展におけるユグノーの役割
4 ナント勅令廃止の経済的影響に関する諸見解
5 ナント勅令廃止の経済的影響
 三 亡命先におけるユグノーの経済的役割
6 イギリスにおけるユグノーの役割
7 オランダにおけるユグノーの役割
8 ドイツにおけるユグノーの役割
9 スイスにおけるユグノーの役割
終 近代西欧におけるユグノーの経済史的役割
あとがき
参考文献
索引

内容説明

フランス・プロテスタントであるユグノーは、16、7世紀のフランス経済において極めて重要な位置を占めていた。事実、弾圧の結果として彼らが亡命した後、フランス経済は大打撃を受け、イギリス、オランダなどの諸国に資本主義発展の中枢的担い手を譲ることになる。本書は、ユグノーの経済史的意義を正面から取り上げ、彼らがフランスの資本主義発展に果たした役割を正しく評価し、ユグノーの主体となった階層が多岐にわたること、また彼らこそプロテスタンティズムの倫理の担い手として西欧の資本主義の生成と発展に大きく寄与したことを検証する。

目次

ユグノーの経済史的研究の意義
第1部 ユグノーと近代資本主義に関する諸見解(マックス・ヴェーバーのユグノー論;ヴェルナー・ゾンバルトのユグノー論)
第2部 ユグノーとナント勅令廃止(フランスの資本主義的発展におけるユグノーの役割;ナント勅令廃止の経済的影響に関する諸見解;ナント勅令廃止の経済的影響)
第3部 亡命先におけるユグノーの経済的役割(イギリスにおけるユグノーの役割;オランダにおけるユグノーの役割;ドイツにおけるユグノーの役割;スイスにおけるユグノーの役割)

著者等紹介

金哲雄[キムチョルン]
1948年大阪生まれ。1972年大阪府立大学経済学部卒業。1986年大阪府立大学大学院経済学研究科(経済史専攻)博士課程単位取得。1993年大阪経済法科大学教養部助教授。1995年大阪経済法科大学経済学部助教授。1997年パリ・社会科学高等研究院にて研修(半年間)。現在、大阪経済法科大学経済学部教授、博士(経済学)
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