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出版社内容情報
ゴッホの創造のクライマックスであるアルル時代。ゴーギャンとの交友をきっかけにして生れた数々の傑作。カラー図版166点・モノクロ86点に、日々の言動を追った日暦を収める。
内容説明
フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホは、1888年2月20日から翌89年5月8日まで、ほぼ15ヵ月、アルルで暮らした。この滞在期間に、彼はおよそ200枚の油絵を制作し、100枚以上の素描と水彩画を描き、約200通の手紙を書いた。このアルル時代は、ファン・ゴッホの10年間にわたる芸術活動の頂点、全盛期といわれる。しかしこれまでのところ、不思議なことに、この時期にテーマをしぼったモノグラフもなければ、展覧会もなかった。本書は、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)が1984年に開催した画期的な展覧会「アルルのファン・ゴッホ」をもとにしている。本書は原色版152枚をはじめ豊富な写真、ゴッホの手紙を引用した詳細な解説、彼の日常生活と思考を細大もらさず記した年譜など、アルルのファン・ゴッホの仕事ぶりが手にとるように分かる仕組みになっている。季節の移り変わりと天候、付き合った人々から制作様式、夢と希望そして絶望、狂気に至るまで、一人の傑出した天才の全体がまるごと蘇ってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かえる
1
ゴッホにとって憧れの国“日本”。その日本の風景を南フランスのアルルに見出し、ゴッホは444日という短い滞在期間に数多くの作品を生み出しました。そのアルル時代に焦点を当てた、唯一と言ってもいい画集。滞在初日から日にち順に進んでいく構成もわかりやすく、絵と共にゴッホの日記や手紙が豊富に紹介されています。アルルに来た時の興奮、果樹園に見た生命の輝き、色彩に見出した自分の道…ゴッホの描くことへの喜びと苦しみが我がことのように感じられます。ゴッホの画集はいくつも見ましたが、この本は印刷の発色も非常に美しいです。2011/09/15