嵐に書く―日米の半世紀を生きたジャーナリストの記録

嵐に書く―日米の半世紀を生きたジャーナリストの記録

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620305646
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

日本初の社会主義政党設立に挫折した河上清は、アメリカに渡り、K.K.カワカミとして再生。言論界の第一線で活躍する。明治の青年が、異国の地でペンに生きた驚異の軌跡。

目次

貧しくとも―ふるさと米沢
あこがれて―英語から見る世界
ひたすらに―東京での疾走
恋に破れて―上杉家からの解雇
大胆に―万朝報論説委員
新しいいぶきに―社会主義政党の挫折
新天地へ―アメリカへ発つ
すがすがしく―アイオワの日々
旅に病み―シアトルでの静養
恋歌をささげて―ミルドレッドへの愛
彗星のように―アメリカ言論界へのデビュー
激動の地へ―ワシントンでの活動
父として―子供たちの成長
ルビコンを越えて―満州事変
奔放に―女優・竹久千恵子
吹き荒れて―スパイ事件と日中戦争
孤独な夏に―日米の危機
身を裂かれ―抑留と審問
別れを決めて―千恵子の帰国
言論とは―変容した論調
日本を敵として―離れた夫婦
不死鳥のように―戦後の春
熱い思いに―静かな終幕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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戦争を跨ぎ、日米で波瀾万丈の人生を送ったキヨシ・クラーク・河上。日本では社会主義政党の旗揚げに頓挫。その後渡米し、民主主義を讃えながら日本の国粋主義を擁護、戦時中は日本を敵視。一生をかけて思想がブレるが、それだけの経験を積んだことなのだろう。アメリカ言論界で英語で日本を代表し、活躍したキヨシだったが戦争によって危険人物に指定され、十分に活動できなかったことは無念だったろう。死の直前に語った「一国の根底は道義である」時代は移りゆくが、これはブレてはならない。2021/04/13

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